世界的大ヒットを記録した大河ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』には数多くの名セリフがあるが、中でもシリーズの核心を最も的確に表し、作品全体を定義づけることになった名言がある、とColliderが紹介している。
(以下、ネタバレを含みます)
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『ゲーム・オブ・スローンズ』を永遠に変えたエピソードとは?
世界的大ヒットを記録した大河ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ …
名門スターク家の運命を象徴する言葉
「雪が降り、白い風が吹くと、一匹のオオカミは死ぬが、群れは生き残る」
これは名門スターク家の当主ネッド・スターク(ショーン・ビーン)が娘アリア(メイジー・ウィリアムズ)に伝えた言葉で、スターク家の運命そのものを象徴している。
物語序盤、スターク家は“王の手”に任命されたネッドが都へ向かったことで分断され、非常に弱い状態に置かれてしまう。ネッドは娘のサンサ(ソフィー・ターナー)とアリアを伴ってキングズ・ランディングへ、ブラン(アイザック・ヘンプステッド・ライト)とリコン(アート・パーキンソン)はウィンターフェルに残され、妻キャトリンとロブ(リチャード・マッデン)は七王国からの独立をかけた戦争に突入する。こうしてスターク家はシリーズ全体を通して分断され、本来の“群れの強さ”を発揮できなくなってしまった。
その結果、ネッドは裏切りの罠にはまり命を落とし、家族はさらに散り散りになる。ネッドが警告した「孤独な狼は死ぬ」という言葉は現実となり、スターク家は壊滅寸前まで追い込まれる。
しかし物語が進むにつれ、スターク家は再び団結を取り戻す。冬が訪れる中、彼らがウィンターフェルに集結し、故郷を奪還した瞬間こそ、ネッドの言葉が最も力を持った場面である。「群れは生き残る」という教えは、長き夜との戦いでも証明されることになる。
個の力よりも“家族”や“共同体”の強さが勝るというテーマこそ、『ゲーム・オブ・スローンズ』の物語を支え続けたメッセージであった。
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