米NBCの大ヒットドラマ『シカゴ・メッド』の主要な登場人物の一人であるディーン・アーチャーは、当初わずか数話で降板予定だったという。演じるスティーヴン・ウェバーが明かした。Peopleが報じている。
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PTSDを抱える退役軍人というキャラクター
10月30日に配信された『One Chicago Podcast(原題)』に出演したスティーヴンは、自身のキャラクターであるディーン・アーチャー医師について語った。アーチャーはシーズン6で初登場した際、わずか数話後に殺される予定だったそうだ。
「このキャラクターは、海軍の軍医で、アフガニスタンに従軍した際に負傷し、PTSDを抱えていた男だ。当初は、自傷行為の末に命を落とすことになっていた。彼は“ここ(頭を指して)”の状態が良くなかった。彼は苦しんでおり、治療が必要なトラウマを抱えていたんだよ」と彼は明かした。
当時はシリーズへの出演が限られたものだったとしても、この役を引き受けることに夢中だったという。「僕はこのキャラクターを演じることがすごく楽しみだった。ダークで興味深く、自分の知識も活かすつもりだった」と明かし、父親が朝鮮戦争の退役軍人だったため、父親を参考にしてキャラクターに肉付けをしたと付け加えた。「ちょっとした良い仕事になれば、ぐらいに思っていた」と彼は続けた。
さらに、彼の最初の出演エピソードを見返せば、アーチャー医師がシリーズレギュラーになる予定ではなかったことを示す手がかりがあると語った。「彼は、今や番組上では都合よく忘れ去られている行動をしていた。例えば、患者の承諾なしに腎臓を摘出したりね。鎮静剤を与えて、取り出したんだ。本当にダークな設定になっていて、だからこそ彼は終わりを迎える予定だったんだ」と打ち明けた。
しかし、脚本家たちが最終的にこのキャラクターにはより大きな可能性があることに気づいたという。「途中で、彼らはこのキャラクターには、より深み、魅力、そして可能性があると判断したのだと思う。そして、その後にキャラクターを殺さないことに決め、翌シーズンに僕を多くのエピソードで呼び戻した。そこから、出演がより長くなっていったというわけだ」と回想した。
スティーヴンは翌シーズンにシリーズレギュラーに昇格し、以来5シーズンにわたって出演している。気難しくも心優しいアーチャー医師は、最終的に救急部門のトップに上り詰める存在になった。
『シカゴ・メッド』シーズン11は10月1日より現地アメリカで放送中。シーズン1〜9は、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
 

