ダコタ・ファニング主演のホラー映画『箱の中の呪い』が、本日10月10日(金)より配信開始。これに先駆けて、本作に主演するダコタにインタビューを行った。
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ダコタ・ファニング主演のホラー映画『箱の中の呪い』が日米同時配信決定
この度、数々のホラー作品を手掛けたブライアン・ベルティノが監 …
映画『箱の中の呪い』概要
『箱の中の呪い』は、真夜中に訪問してきた老婆から“死の宣告”を受けた主人公ポリーが、制限時間内に箱の中身を探しだすという、謎に満ちた儀式に突如巻き込まれていくサバイバルホラー。
ポリーを演じるのは、『オーシャンズ8』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などの話題作への出演があとをたたないダコタ。監督は『ダーク・アンド・ウィケッド』や、『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者』など数々のホラー作品を手掛けたブライアン・ベルティノが務めている。
このたび、ダコタにオンラインでインタビューを実施。本作への向き合い方やホラージャンルへの魅力などについて話を伺った。
ポリー役のダコタ・ファニングにインタビュー!
――本作は登場人物が少なく、ポリーだけしかいないシーンがほとんどですが、どのようなことを意識して演じましたか?
かなり多くのことを気にかけていたと思います。というのも、この映画の大半のシーンは私が一人きりで登場しているので、一緒に演じてやり取りできる相手があまりいないんです。だからポリーの感情的な旅路や、身体的な変化、そのすべてをしっかり追いかけ続ける必要がありました。
撮影の多くは時系列順に進めたので、それはポリーの心の状態や感情の流れを把握するのにすごく役立ちました。でも、それはこの映画を作るにあたっての大きな挑戦のひとつでもありました。いわゆる「ちゃんとしたホラー映画」を演じるのは初めてに近かったし、しかも大半を一人で過ごすというのもこれまでとは違う経験でした。
普通なら支えてくれる共演者がいて、そこから得られるエネルギーもあるんですが、この作品では基本的に自分だけですから。なのでいつもとは違ったけれど、すごく楽しい挑戦でした。
――本作でポリーは「自分にとって必要な物」「自分が大嫌いな物」「自分が愛する物」を箱の中に入れるよう指示されますが、あなたなら何を選びますか?
この質問は本当に難しいです。何を答えても、なんだかバカみたいに聞こえる気がして…。ポリーのその問いに対する旅はすごく深くて、生々しいんですよね。でも私が考えるのは「スマホ」とか「嫌いな食べ物」とか、本当にくだらないものばかりです(笑)。
ただ、やっぱりあの箱に入れるものはすごく個人的で、感情的なものと強く結びついているんです。だから、些細なものではなく本当に大切なものを考えなくてはならない。そう思うと、真剣に考えるべきものが思いつかなくて、答えるのが難しいんです。
――『ザ・ウォッチャーズ』に続き、本作もホラージャンルです。ホラー映画に出演することの魅力、あるいは他のジャンルにはない難しさは何だとお考えですか?
ホラー映画では、技術的な要素でいうと「どうやってリアルに見せるか」という点が面白いんです。今回の『箱の中の呪い』でも多くは(VFXに頼らず)、実際に撮影しました。カメラアングルを工夫して、視覚効果なしで成立させるやり方を考えるのは楽しい挑戦でした。もちろんVFXも使っていますが、できる限り実際にやってみることを大事にしたんです。
そしてホラー映画では、「見えるもの」と同じくらい「見えないもの」も恐怖につながります。『箱の中の呪い』でも、一番怖いのは心の中で起きていることだったりします。ポリーが自分自身や思考と戦っている姿こそが、派手な恐怖演出以上に恐ろしい瞬間を生み出すんです。とても心理的な作品です。役者としても、大きな感情や荒々しい経験を抱えているキャラクターを演じるのは魅力的ですし、ポリーを演じる上でまさにそうした要素がたくさんありました。
――『リプリー』や『エイリアニスト』などドラマ作品にも多数出演されていますが、ドラマと映画では役作りにどのような違いがありますか?
私にとっては違いが全然ありません。やっていることは同じです。どちらも「物語の中でキャラクターを演じる」仕事なので、準備の仕方も同じです。ただ、シリーズの場合は長期間になることが多い。それが唯一の違いだと思います。
例えば『リプリー』はスティーヴン・ザイリアンが全8話を書いて監督しましたが、『エイリアニスト』は監督が複数いました。だから監督が入れ替わると、個性や演出スタイルに合わせて適応する必要があります。それが大きな違いですね。でも、役作りの準備自体は同じです。
映画『箱の中の呪い』配信情報
『箱の中の呪い』は10月10日(金)よりParamount+にて日米同時独占配信開始。
Paramount+は、日本では「WOWOW オンデマンド」と「J:COM STREAM」、「Prime Video」、「Lemino チャンネル」でサービスが開始されている。