映画『羊たちの沈黙』などで知られる、人食い殺人鬼ハンニバル・レクター博士を主人公にしたドラマ『ハンニバル』。映画版ではアンソニー・ホプキンスが演じた役を、本作ではデンマーク出身の“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンが演じた。しかし人気を集めながらも、ドラマはシーズン3で打ち切りとなった。
番組終了から10年を経た今、クリエイターのブライアン・フラーがシーズン4で復活の可能性について語っている。米Screenrantが報じた。
-
「ハンニバル」にも登場!イタリア史上最悪の未解決事件を描くNetflix新作ドラマの予告が解禁
トマス・ハリスの小説「ハンニバル」フィレンツェ編のインスピレ …
権利関係が唯一の問題
マッツの代表作のひとつと広く評価される本作は、演技・脚本・撮影すべてにおいて高く評価された。そのため、わずか3シーズンで終了したことは多くのファンにとって大きな衝撃だった。番組が2015年8月に幕を閉じて以来、シーズン4復活を求める声は途絶えることなく続いてきた。
そんな中、フラーが最新プロジェクトとして手がけたのが、マッツと再タッグを組んだ映画『Dust Bunny(原題)』である。フラーの長編映画監督デビュー作で、タイトルロールのひとつはマッツが務めるほか、シガーニー・ウィーヴァー(『アバター』シリーズ)やデヴィッド・ダストマルチャン(『アントマン』シリーズ)らが出演する。
この最新作のインタビューの中で、『ハンニバル』の復活について問われたフラーは、現在同シリーズの映画・テレビ放映権が誰の手にあるのかが不透明であり、その整理なしに復活は実現しないと語っている。ただし権利問題が解決すれば、キャスト全員が再びこの世界に戻ることを望んでいるとも述べている。
「今は複雑な状況なんです。(プロデューサーの)マーサ・デ・ラウレンティスが亡くなり、彼女が一部の権利を保有していたため、現在(原作者である)トマス・ハリスが全ての権利を一元管理下に置こうとしているんです。この作業には数年かかるでしょう。ただ、キャスト全員が復帰を希望しています。マッツ、ヒュー・ダンシー(ウィル・グレアム)、ローレンス・フィッシュバーン(ジャック・クロフォード)、カロリン・ダヴァーナス(アラーナ・ブルーム)、全員が参加する意欲を持っています。問題はただ一つ、権利関係が整理できるかどうかなんです」
キャスト全員が再登場を望んでいる点は非常に重要だ。過去に長期間休止を経て復活した作品の多くは、出演者たちの強い熱意によって実現している。フラーの発言から判断すると、『ハンニバル』シーズン4の復活はすぐには実現しそうにない。しかしキャストも制作陣も再び集結を望んでいる以上、可能性が完全に消えたわけではない。ファンとしては、気長に朗報を待ちたいところだ。
(海外ドラマNAVI)