『ストレンジャー・シングス』スピンオフはまるで『ツイン・ピークス』！？キャストが語る

Netflixの大ヒットドラマ『ストレンジャー・シングス　未知の世界』のスピンオフ企画が複数進んでいると報じられたが、本家にマイク・ウィーラー役で出演するフィン・ウォルフハードが興味深い発言をしている。

アンソロジー形式の類似した世界観

2023年にフィンは、クリエイターのマット＆ロス・ダファー兄弟に「もしスピンオフをやるなら、こんな風に展開したら面白いんじゃないかな」とアイデアを共有したところ、それはまったく兄弟が考えていたアイデアと同じで、クリエイターを驚かせたと明かしていた。

そして今回、米Varietyのインタビューに応じたフィンはスピンオフを『ツイン・ピークス』にたとえ、オリジナルシリーズとは一線を画し、「アンソロジー形式でトーンも異なるけど、似たような、あるいは同じ世界観なんだ」と説明。

『ツイン・ピークス』は、小さな田舎町で起きた女子高校生ローラ・パーマーの殺人事件を追う、FBI捜査官デイル・クーパーの捜査を描く。一見のどかな町の住人たちが抱える秘密や超常的な現象が複雑に絡み合い、ミステリーとサスペンス、ホラー、時にシュールなユーモアも交えたカルト的な人気ドラマだ。

続けてフィンは、こうも説明している。「いろんな場所を舞台にしているけど、すべてが裏側の世界（アップサイドダウン）という神話的な設定でつながっているという構想だったと思う。ホーキンスの話ではないし、僕たちのキャラクターにも言及されない。Netflixがスピンオフを望んだらという前提で、アイデアを練っていたんだ。きっとNetflixは乗り気だろうし、実現すると思う。でも今のところは、公式には何も決まっていないんだ」

さらに彼は、「ホーキンスに研究所があるなら、ロシアにもある。じゃあ、ほかの国にもあるはずだよね」と述べ、世界各地に点在する未知の実験施設を舞台に展開する、自身のアイデアも披露した。

一方、ロス・ダファーはフィンの直感に驚きを隠せなかったようで、「Netflixの誰も、そしてプロデューサーも監督も、ほかの俳優たちもまったく予想できなかったのに、フィンだけがプロットの核心を突いていたんだ」と称賛。「僕たちは彼と思考を共有しているんじゃないかと本気で思ったよ」とも語っている。

スピンオフについては、2022年にダファー兄弟が「本家とは1000％異なる内容になる」と明言しており、イレブンなどの既存キャラクター、あるいはマーティン・ブレナー博士の別の子どもの被験者が登場するという噂を否定。「それについてはもう興味がないんだ。だって、もう全部やり尽くしたからね。どれだけの時間をかけて、あれこれと掘り下げてきたことか。でも今回は全然違う。一番重要なつながりは、物語を語る感性だと思う」と述べていた。

なお、『ストレンジャー・シングス　未知の世界』は、Netflixにて11月26日（水）より最終章となるシーズン5パート1の4話分が配信開始予定。シーズン1～4は独占配信中。（海外ドラマNAVI）

参考元：米Variety、米Entertainment Weekly