
米Peacockの人気ミステリードラマ『ポーカー・フェイス』シーズン2の舞台裏について、クリエイターのライアン・ジョンソンと主演・製作総指揮のナターシャ・リオンが語った。
『オリエント急行殺人事件』を再現したかったが…
『ポーカー・フェイス』は、真実を見抜く特殊な能力を持つチャーリー・ケイルが全米を旅しながら殺人事件を解決していくミステリードラマ。毎回異なるゲストキャストを迎えながら、一話完結型で事件を追うスタイルが特徴となっている。
シーズン2では、チャーリーが葬儀場や大型スーパー、マイナーリーグの野球場、さらには小学校といったさまざまな場所を訪れ、事件と向き合っていく。
ジョンソンは『オリエント急行殺人事件』のような列車ミステリーをアムトラック(※全米を走る旅客鉄道)で再現するという案もあったと明かす。しかし、この「チープ版『オリエント急行殺人事件』」の構想は、列車の制約の多さから断念されたという。
「脚本は素晴らしかったが、列車での撮影は難しすぎた」と振り返る。映画『ナイブズ・アウト』シリーズでアガサ・クリスティにオマージュを捧げてきた彼にとっても、実現には至らなかったようだ。
各エピソードは“ミニ映画”みたい
また、チャーリーというキャラクターの描き方にもこだわりがある。「チャーリーは恋人も探さず、落ち着く場所も求めない。自身の倫理観や直感に従って放浪する女性キャラは珍しい」とナターシャ。「この作品は、ある意味で大胆なフェミニズムの実践でもある」と話す。
「チャーリーのような女性キャラに出会えるのは稀有なこと。ジェームズ・キャグニー(『ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ』)やハンフリー・ボガート(『カサブランカ』)のような役回りを女性が担うって、最高だよ」と語るナターシャに、ジョンソンも頷く。
シーズン2では、ジャンカルロ・エスポジート、ジョン・ムレイニー、クメイル・ナンジアニ、シンシア・エリヴォら豪華ゲストが登場。それぞれが思い切った演技を見せるのも魅力のひとつとなっている。
「どのエピソードも“ミニ映画”みたいなもの。監督やキャストが自分たちの回をクリエイティブに仕上げてくれるんだ」とジョンソン。
固定の連続した物語展開を持たないことで逆に自由度を確保し、旧来のテレビシリーズの良さを現代にアップデートした『ポーカー・フェイス』。ナターシャとジョンソンの熱意が詰まったこのシリーズは、今後も型破りなスタイルで視聴者を楽しませてくれそうだ。
『ポーカー・フェイス』シーズン2は、2025年中に配信予定。(海外ドラマNAVI)
『ポーカー・フェイス』シーズン1は、U-NEXTにて配信中
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Photo:Peacock © Peacock TV LLC. Poker Face © MRC II Distribution Company, L.P. All rights reserved. U-NEXTにて独占配信中