『キリング・イヴ』製作陣の新たなスパイスリラーが始動!冷戦時代が舞台に

英諜報員と暗殺者の奇妙な関係を追う人気犯罪ドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』。本作の製作陣が手がける次の作品が決定した。米Varietyが報じている。

 

コメディタッチの冷戦スリラー

イギリスのBBCとドイツの放送局ZDFが共同で製作するこの新作『Honey(原題)』は、『キリング・イブ』で製作総指揮を務めたサリー・ウッドワード・ジェントルの制作会社シド・ジェントル・フィルムズが制作する。

“優しく軽薄、巧妙で危険”と評されるダークでコメディタッチの冷戦スリラーとなる本作は、全6話構成で当時の反スパイ活動など影の世界を探る。

舞台は、1980年代の東ベルリン。MI6のカバーエージェントである24歳のマルタは、敵に囲まれ、常に正体がばれるかもしれないという脅威にさらされている。彼女は、ドイツの秘密警察、シュタージの新しい対スパイ責任者フリードリッヒ・バウマンに見つからないよう必死だ。フリードリッヒと、無謀で傲慢でそして魅力的なCIA諜報員アーロン・ニーランドの間に挟まれた彼女は、冷戦時代の三角関係に挟まれることになる。

同シリーズの脚本は、エマ・モランが担当する。モランは、英国アカデミー賞で3部門にノミネートされた米Huluのコメディシリーズ『私のスーパーパワー』や、アニャ・テイラー=ジョイ主演のNetflixシリーズ『How to Kill Your Family(原題)』などに脚本家として携わっている。

モランは以下のように話している。「セクシーなまでの狂気に溢れた冷戦時代の東ベルリンを掘り下げ物語を作ることにワクワクしています。ロマンティック・コメディとスパイというペアは、私にとって夢のような組み合わせなのです」

また、ウッドワード・ジェントルは、「東ドイツの厳しく残忍な舞台を背景にした本作の登場人物とストーリーは、スマートかつ暴力的、そして非常に性的でもあります。エマの脚本は、ウィットに富み、洗練され、スピーディーでありながら、静かで絶望するほどにロマンチックでもあるのです」とコメント。

BBCドラマのディレクター、リンゼイ・ソルトはこのように述べた。「本作は、機能不全に陥った三角関係に引き込まれたMI6諜報員の、スマートで遊び心のある魅力的な物語です。80年代初頭のベルリンを背景に、エマとシド・ジェントル・フィルムズのチームが贈るこの素晴らしい新シリーズは、ジャンルの常識を覆すものとなります」

『キリング・イヴ/Killing Eve』シーズン1~3は、BS10スターチャンネルEXで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:【 BBC AMERICA】Villanelle and Eve - Killing Eve BBCA