【インタビュー】『パラダイス』ザビエル役スターリング・K・ブラウン「これからクレイジーになる」

『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のクリエイターであるダン・フォーゲルマンが新たに送り出した話題のクライムサスペンス『パラダイス』。シーズン1の最終回がついに配信された本作だが、海外ドラマNAVIではメインキャスト3名に直撃インタビューを実施。最終日となる本日は、ザビエル役を演じるスターリング・K・ブラウンのインタビューを紹介しよう。

 

疑惑と陰謀が交錯するノンストップ・サスペンス>

『THIS IS US』のダン・フォーゲルマンが手掛ける最新作『パラダイス』は、製作発表の段階から大きな注目を集めていた。その理由の一つが、主演を務めるスターリング・K・ブラウン。彼は『THIS IS US』でランダル役を演じ、エミー賞を獲得した実力派俳優だ。本作では、彼が新たなシリアスな役柄に挑む。

物語の詳細は長らく伏せられていたが、明かされた内容はまさに衝撃的。誰が敵で誰が味方なのか——? 嘘と真実が入り乱れる展開の中で、ザビエルは国家を揺るがす秘密に迫ることになる。予測不能なストーリーとスリリングな展開が、視聴者を最後まで釘付けにすること間違いなし!

ザビエル役スターリング・K・ブラウンへインタビュー!

――こんにちは! 本日はお時間を頂き、ありがとうございます。

ありがとう!

――『パラダイス』では主演だけでなく、製作総指揮も務めています。プロデューサーとして制作に携わることで、『THIS IS US』とは違いましたか?

えぇ、少し違うね。誰を監督に起用するか、誰をキャストするかについて、発言権を少し持っているんだ。そういうことは僕にとって楽しいんだ。(それは)みんながいたいと思うような撮影現場の環境づくりに貢献するということだから。僕はそういう責任を負っているんだ。

脚本に関しては、ドラマの製作総指揮になるのはとても簡単だよ。なぜなら、本当に素晴らしい脚本だから。僕は脚本についてたくさん意見を言う必要はないんだ。「これはいい。これはいい。これもいいね。これもいいぞ!」っていう感じだね。だから、そういう立場から製作総指揮をするということについて言うと、かなり簡単な作品なんだ。

――ダン・フォーゲルマンが、ザビエル役はあなたにしか演じられないと語ったインタビューを読みました。それを聞いてどう思いましたか?

ダン・フォーゲルマンは素晴らしい人だよ。彼のことは好きだ。僕の友人なんだ。彼は今日で49歳になるので、お誕生日おめでとう! 1ヶ月半くらい僕と(年齢)差があるんだ。

“この役は僕だけにしか演じられない”っていうのが本当かはわからない。僕は、自分だけが色々なことができると思うほど、自己中心的な人間ではないよ。他の人にはないものをキャラクターに与えることができるとは思う。でも、他の人は僕にできないことをキャラクターに与えてくれる。運もあると思うよ。

ザビエルは自分の仕事を愛している人だと思う。その仕事が得意なんだ。そして、仕事に長けていることを誇りにしている。僕も、そういうところは彼と共通していると思うよ。彼は、応援したくなる人だと思う。そして神の思し召しにより、スターリングはたまたま人々が応援したくなるような人なんだ(笑)僕が何を言いたいかわかる? そうであってほしいね。第2話、または第3話で、彼は「正しいことをする男。 常に正しいことをしようとする男」として描かれている。そして僕は、人生において、そういう人間になろうと努めているつもりだ。いつも成功するとは限らない。目標に届かないこともある。でも、挫折してもまた挑戦するんだ。だから、二人のキャラクターには似たところがあると思う。あるいは少なくとも、僕自身の側面(性格)がザビエルのキャラクターにとてもよく合っているんだ。

――ザビエルについて話してくれましたが、彼はとてもプロフェッショナルで、同時に物静かでストイックだと思います。とてもおしゃべりなランダル(『THIS IS US』)とは正反対だと思いました。

そうだね。

――自分自身と似ている、近いと感じるのはどちらですか?

こう言わせてもらうよ。僕はとても親しみやすく、愛想がよく、親切な人間であろうとしている。みんなに心地よく感じてもらいたいんだ。だから、表向きは、多分ランダルみたいな感じだと思う。

でも、妻が僕のことを 「ロボ・スターリング (ロボットのスターリング)」と呼ぶことがあるんだ。彼女はこう言う。「おっおー。ロボ・スターリングの登場です」って。僕が「どういう意味なの?」と言うと、彼女は「わからないわ、スターリング」 っていう感じなんだよ。そして妻は、「僕はスターリング。僕は物静かです。そして僕は考えています」って(無口なロボットみたいだと)言うんだ。

だから、彼女がもっとよく目にする僕の側面に、おそらくザビエルに似たところがあるんだろうね。そして、僕自身の自意識のおかげで、もし僕がザビエルのような感じで人々に近づいたら、彼らは「この男は一体どうしたんだ?」と思うんだ(笑) 僕の言ってることわかるよね? 自分の存在が人にどんな影響を与えるか、僕は十分に自覚している。だから、僕は人々が気分よく感じられるようにしているんだ。

――もし、このドラマに登場する人たちと同じく、一生この空間で暮らさなければならないとしたら、何が一番恋しくなりますか?

何が一番恋しいか? うーん、興味深いね。今オーストラリアにいるんだけど、窓の外を見ると海とビーチが見えるんだ。ビーチを散歩すると、本当に美しくて、心が落ち着くし、平和だね。僕は、自然が大好きなんだ。自然は、自分が宇宙の中で取るに足らない存在であることを思い出させてくれる。それと同時に、自然の美しさで、僕たちを囲んでくれる。自然の美しさに対して、僕たちが時間をかけて十分に感謝しているかどうかはわからない。だから、それが恋しくなるものの一つになるだろうね。

それに加えて、僕のコミュニティーも関係しているよ。もし僕が愛して気遣うすべての人たち、そして、僕を愛して気遣ってくれる人たちと一緒にパラダイスに行けなかったら、それは最大の損失だ。常に、何よりもまず人々なんだ。だから、その人たちも恋しくなるね。

――ドラマでの一番好きなシーンや瞬間を教えてください。

そうだね。(取材実施時に配信済みの)第6話までで一番好きなのは? それはいい質問だね。色々あったよ。深いことばかりではない。

ジュリアンヌ・ニコルソンが演じるシナトラをとても楽しんでいるって言いたいね。彼女は本当に素晴らしいと思う。第6話で、彼女の世界(自分がコントロールする世界)が徐々に狭まっていく中で、彼女が次に何をすべきか考えていく様子を見ているだけで…、見事な演技だと思うよ。

僕自身について言えば…。そうだね、自分自身のものを選ぶのは難しいね。第4話に戻るけど、それはビリー・ペイス捜査官の話だ。ビリーを演じたジョン・ビーバースの素晴らしい仕事っぷりだね。そして彼とジェーンの最後のシーンは(笑)すごくいいんだ。胸が締め付けられるよ。胸が張り裂けそうだ。そうだね、僕もそこで、いくらかいい演技をしたかな。でも僕は、自分自身より、他の人たちの演技を本当に楽しんでいるんだ(笑)

――素晴らしい答えですね。ありがとうございます。最終回を見る前に、精神的にどのように準備すべきか、何かアドバイスをいただけませんか? 

最終回を迎える前に、最後から2番目のエピソードがあるわけで、それは第7話だね。そして第7話は、おそらく僕が手がけたテレビ番組の中でも最高のエピソードの一つだと思う。僕は良い番組をいくつか作ってきた。本当に良いエピソードをいくつかやってきた。だけど、第7話は、ベストの一つかもしれない。最初から最後までジェットコースターなんだよ。ああ〜、ネタバレはしたくない! 一言で言うとすると? 二言だね。「覚悟していてね!(Brace yourself)」だね。なぜなら、これからクレイジーになるんだ。いい? それが第7話だよ。

シーズン終了後、人々にどんな感想を抱いてもらいたいかということだけど…。毎回エピソードが終わるたびに、こんな感想をもらっているんだ。 「次のエピソードが待ち遠しい。次のエピソードをお願いします」ってね。だから、シーズンが終わったとき、みなさんがこう言ってくれることを願っているよ。 「次のエピソードをお願いします」って。それが僕がやりたいことなんだ。願わくば、バンドをまた集める機会を得たいんだ。シーズン2をピックアップしてもらえて、この番組をまたやるチャンスを得られるとよいのだけど(シーズン2への更新は取材後に決定済み)。

――第7話を見ましたが、本当に素晴らしかったです。これまでテレビで見た中で最高のものの一つでした。

ありがとう。

――第7話の撮影はどんな感じでしたか? ネタバレなしで、少し話していただけますか?

クレイジーだったよ。なぜなら、ほぼ最初から最後までアクション映画みたいなんだ。ほとんどのエピソードでは、1エピソードにつき12日間の撮影を予定していたと思う。そして、一度に2つのエピソードを一緒に合わせて撮影するんだ。だから、2エピソードを撮るのに24日掛かった。そして第7話は、もう少し時間をかけたんだ。もう少し大きなエピソードだったからね。

ジェームズ・マースデンは…、聞いてね。僕はいつも他の人のことばかり話しているよね。僕の何が問題なのかわからないけど(笑)なぜなら、僕は人々が大好きなんだ。ジェームズが演じたアメリカの大統領は本当に素晴らしいと思った。誰かがこのような大きな決断を下さなければならないのを見ると…。自分が意思決定者でないときは、とても白か黒かはっきりしている。でも、実際に決断を下さなければならない人になると、それはとても大きなことなんだ。だから、彼が自分の魂にその重荷を背負わせる姿は素晴らしかったと思うよ。だけど、そのペース(テンポの良さ)なんだ。第1話と第2話を監督した人たちが、第7話と第8話を監督した。ジョン・レクアとグレン・フィカラの物語を語るペース配分は本当に見事だったよ。アドレナリンが出まくるジェットコースターだね。まるで誰かがあなたにヘロインを注射しようとしていて、もう止められない感じなんだ。まるで 「お願いだ! ヘロインを打つのはやめてくれ! ジェットコースターには疲れた。もう降ろしてくれ!」という感じなんだ(笑)とてもクールだよ。

『パラダイス』配信情報

『パラダイス』シーズン1は、Disney+(ディズニープラス)で独占配信中。

(海外ドラマNAVI)

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Photo:『パラダイス』 ディズニープラスで独占配信中 © 2025 Disney and its related entities