デヴィッド・テナント主演『Rivals』原作から大幅に変更した点は?クリエイターが明かす

英国出身作家ジリー・クーパーの同名小説をデヴィッド・テナント主演でシリーズ化した『Rivals(原題)』。原作からの大幅な変更点などについてクリエイターのドミニク・トレッドウェル=コリンズが明かしたとTV Insiderが伝えている。この記事はネタバレを含みます)

 

原作にはないクリフハンガー

1988年に英国出身作家ジリー・クーパーが発表した同名小説を『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件』で知られるドミニク・トレッドウェル=コリンズがシリーズ化した『Rivals』。『ドクター・フー』『グッド・オーメンズ』などの人気作品に引っ張りだこのデヴィッド・テナントが主演を務める本作は、本国で10月18日に全話一挙解禁されたが、そのエンディングが原作とは大きく異なり、早くもシーズン2を待ち望む声が出ているという。

シーズン2の可能性について聞かれたコリンズは「いつも希望を持っているよ」と回答。「僕と一緒に仕事をしているアレックス・ラム(製作総指揮)とはイギリスのご長寿ドラマ『EastEnders(原題)』で長いこと一緒にやってきた。だから物語の爆弾を落として、キャラクターを掘り下げることに慣れているんだ。僕は長い間この本をテレビで映像化したくてたまらなかったし、全シリーズの権利も獲得している。また戻ってくることを常に期待しているし、あえて原作にはない大きなクリフハンガーを残したんだよ」とクリフハンガーで終わらせた理由を明かした。

原作にはない展開を織り込むことは「クリエイティブにおいて大きな決断だった」というコリンズ。「物語が本のどこで終わるかというと、トニー(デヴィッド・テナント)がキャメロン(ナフェッサ・ウィリアムズ)を痛めつける場面。彼は彼女を打ちのめして、彼女はルパート(アレックス・ハッセル)のもとへ向かう。それは本の中でもとても衝撃的なシーンだけど、早い段階で脚本家チームは、ただ男性が女性を打ちのめすシーンをそのまま描くのはやめようと決めた。キャメロンを有色人種の女性として描くことに決めたからね。そうしたシーンは画面には出さないことにした。僕たちのキャメロンは本のキャメロンとは少し違う。でも素晴らしいのは、トニーがキャメロンに手を出すけど、キャメロンも負けずにやり返すという展開にしたところだと思う」と原作との変更点について語る。

キャスティングにもこだわっており、脚本の準備段階でデヴィッド・テナントが演じていることを頭に置いていたそう。「デヴィッド・テナントをキャスティングしたからには、もっと奥行きを持たせたかったんだ」と話しているほか「キャラクターのタイプに合わせて配役したかった。エイダン・ターナーは長い間使っていなかった自身のアイルランド訛りで演じているし、ヴィクトリア・スマーフィットも素晴らしい。二人とも脚本に対して“ここをもう少しアイルランド的にしてみようか?”といった提案をくれることがよくあったんだ」と明かし、キャストを絶賛している。

(海外ドラマNAVI)

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