9月20日(金)よりU-NEXTにて独占配信が始まった『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』。コリン・ファレル演じる主人公オズとオズの弟子となるヴィクターの共通点とは? ヴィクター役を務めるレンジー・フェリズが語った。Deadlineが報じている。
障害をもっていることが共通点?
『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』は、2022年のロバート・パティンソンが主演した映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』に登場したヴィラン、ペンギンことオズワルド・“オズ”・コブルポットを主人公にしたスピンオフドラマ。
ペンギンは、これまでにバージェス・メレディス(『バットマン』)やダニー・デヴィート(『バットマン リターンズ』)が演じてきたバットマンシリーズの中で最も有名なキャラクターの一人だが、ヴィクターは今回初めて登場したキャラクター。まっさらな状態でヴィクター役に挑んだというレンジーはどのように役作りをしたのだろうか。
'The Penguin': All About Rhenzy Feliz' Victor Aguilar, His Stutter & The Future He Chose In Episode 3 https://t.co/wUArpqEAnP
— Deadline (@DEADLINE) October 7, 2024
ヴィクターは吃音を持つ不良少年として描かれるが、彼が言語障害を持つことが重要だと製作陣が考えた理由をレンジーはこう振り返る。
「オズはヴィクターの中に自分自身を少し見ているのだと思います。オズ自身も障害をもっていて、自分がこれまであまりチャンスを与えられず、障害のせいで見下されてきたことを彼は理解しているんです。彼はヴィクターにも障害があることを知り、さらに二人は同じ地域の出身なので、彼は“この子にチャンスを与えられるかもしれない、誰も自分には与えてくれなかったチャンスを”と考えたんだと思います」
また、ヴィクターがゴッサムの地獄から逃れるのではなく、オズと一緒にいることを選んだ主な理由についてはこう分析する。
「ヴィクターは、オズの中に生きる目的を見つけたと思うんです。オズは大きなことを成し遂げようとしていて、ヴィクターは自分自身よりも大きなものの一部になれる。彼は貧しい出身だから、お金に不自由している人々にとってお金というのは大きな動機になる。その上、彼はオズの中に、自分にもあったらいいなと思う何かを見ているんです。自信を持ち、胸を張り、あごを上げる。オズの態度は、ヴィクターが憧れ、尊敬するものがあるんです」
さらにレンジーは、コリンとの共演について、まるで「目の前で魔法がかけられている」のを見るようだと語った。
「びっくりしました。コリンがその(マスクの)下にいるのは知っているけど、見た目も感触もまったく違う人間のようでした。だから、目の前で奇妙なマジックが繰り広げられるんです。想像していたよりも大きく見えて怖かったです。コリン本人に怖いって言ったのを覚えています。彼は、“いいぞ。(その恐怖を演技に)使ってみろ”って言いました」
シリーズを通して、そのチャンスはいくらでもあるようだ。レンジーは、同作は第3話以降さらに身の毛もよだつような展開になると言う。
「誤解しないでほしいですが、僕はこの番組の一部であることが大好きだし、この経験は信じられないほど素晴らしいものでした。でも、何週間も一日中、ちょっとした闇を抱えていて、それが何週間も何カ月も続くんです。いつもより肩がこるような感じがしました。でも、それは大歓迎なんです。こんな感じのものをずっと探していましたから。これまでにもシリアスな作品に参加したことはありましたが、これは間違いなく、これまでやった中で最もダークでひねくれた犯罪の世界です」
『THE PENGUIN-ザ・ペンギン-』は、U-NEXTにて独占配信中。(海外ドラマNAVI)