今度は王族!『グッド・オーメンズ』マイケル・シーン、新作ドラマでまたも実在の人物に

Amazonオリジナルドラマ『グッド・オーメンズ』の天使アジラフェル役で知られるマイケル・シーンは、これまで何度も実在の人物を演じてきたことでも有名だ。そんな彼が、新作ドラマで英国王室メンバーを演じることが分かった。米Varietyなど複数のメディアが伝えている。

インタビューする側からされる側に

『グッド・オーメンズ』と同じくAmazonが製作する全3話のリミテッドシリーズ『A Very Royal Scandal(原題)』でマイケルが扮するのは、故エリザベス2世の次男で、現在王座に就いているチャールズ3世を兄に持つヨーク公爵アンドルー。未成年への性的暴行などで有罪となったアメリカ人実業家ジェフリー・エプスタインと親交のあった彼が、2019年に英BBCで受けたインタビューを映像化するという。

共演は、『アフェア 情事の行方』のルース・ウィルソン、『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件』のアレックス・ジェニングス、『官僚天国!~今日もツジツマ合わせマス~』のジョアンナ・スキャンランなど。

『ラストキング・オブ・スコットランド』で英国アカデミー賞を受賞したジェレミー・ブロックが脚本を、『This イングランド ~ボリス・ジョンソンの軌跡~』のジュリアン・ジャロルドが監督を担当する。

Amazonはこれまでにもイギリスで実際にあったスキャンダルにフォーカスした作品、ヒュー・グラント、ベン・ウィショー共演の『英国スキャンダル ~セックスと陰謀のソープ事件(原題: A Very English Scandal)』、クレア・フォイ、ポール・ベタニー共演の『A Very British Scandal(原題)』を製作しており、『A Very Royal Scandal』はそれらに続く新作になるという。

マイケルは2006年の映画『クィーン』などでトニー・ブレア首相を演じてそのそっくりぶりが評判に。その後も、2008年の映画『フロスト×ニクソン』で司会者デビッド・フロスト、2009年の映画『くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-』で知将ブライアン・クラフ、2010年代のドラマ『マスターズ・オブ・セックス』では性の謎を研究したウィリアム・マスターズと、何度も実在の人物を演じてきた。キャリア初期には舞台『アマデウス』で音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトに扮し、ローレンス・オリヴィエ賞にノミネートされている。『フロスト×ニクソン』でウォーターゲート事件を発端に辞任に追い込まれたリチャード・ニクソン元大統領をインタビューで追い詰めるフロストを演じたマイケルが、逆にインタビューで追い詰められる側をどのように演じるのか、気になるところだ。

『A Very Royal Scandal』はすでにイギリスで制作が始まっているという。『グッド・オーメンズ』のように日本でも配信されることを期待したい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

Photo:マイケル・シーン © James Warren/Famous