あのカップルは私生活でもラブラブ!『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン2キャスト直撃インタビュー【2】

J・R・R・トールキンの長編小説「指輪物語」を実写化した大ヒット映画シリーズ『ロード・ オブ・ザ・リング』の前日譚となるスピンオフドラマ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』。シーズン1はドラマシリーズ史上最高額の10億ドル(約1450億円)もの予算と壮大なスケールで、映画版に出てくるキャラクターの若かりし頃である第二紀の中つ国を描き、世界中で話題となった。そして待望のシーズン2が8月29日(木)よりAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にていよいよ配信開始! それに合わせて主要キャスト9人への直撃インタビューを行ったので、2回に分けてご紹介しよう。(※この記事はシーズン1のネタバレを含みますのでご注意ください)

マルケラ・カヴェナー(エラノール・“ノーリ”・ブランディフット役)&メーガン・リチャーズ(ポピー・プラウドフェロー役)

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪

――今シーズン、よそびととハーフットとの旅路はどうなっていくのでしょう?

メーガン:シーズン2の、特に序盤では、誰もが疑問に思っていることに対する答えが描かれます。ですが、答えが見えてきたかと思えば、新たな謎が出てくるような展開になります。よそびとたち一行は、フーリンという未知のエリアにいます。ポピーはみんなの安全に責任を感じており、進むべき道にちゃんと進んでいるかということを気にかけています。

――ハーフットは常に外にいて、予告編映像では砂漠のようなところにいるシーンが出てきますね。あのような場所での撮影は大変だったのではないでしょうか。外での撮影で、天気などで困ったことはありませんでしたか?

マルケラ:天気が良かったと言えるかは分かりませんが、あの撮影時は願った通りの天候でした。暑くて風が強くて、撮影道具を引っ張って回っていたスタッフにとってはとても大変だったと思います。でも、本当に美しい場所で、すごく良かったです。みんな親切でしたし、とても良い撮影でした。

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪

――シーズン2で、台本を読んで驚いた展開やシーンはありましたか?

メーガン:ポピーに関しては、とても成長をしていく点です。もちろん、予想外の展開もあります。誰に会うのか、誰から逃げるのか…。邪悪なものが出てきますからね。恐ろしい展開になってきます。

マルケラ:本当に凄い展開になります!

メーガン:本当に! たくさん驚くことがあります。それに新しいキャストも素晴らしいので!

――シーズン1の撮影は、パンデミックだったこともあり、キャストのみなさんは撮影場所であるニュージーランドにずっと留まったことで大変仲良くなったそうですね。シーズン2の撮影で再会した時はどんな感じでしたか?

マルケラ:(再会が)信じられませんでした。控えめに、おとなしい感じで。(※very mindful, very demureという流行りのネットスラングを引用)

メーガン:(笑)最高でした!

マルケラ:えっ!(笑)

(二人で大爆笑)

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪

メーガン:私たちは撮影がない間も連絡を取っていたので、実際に会っても久しぶりの“再会”という感じではなかったです。ただ、衣装を着て役になった状態で会ったら、“ああ! このキャラクターたちにまた会えた!”という気持ちになりました。

マルケラ:それは本当にそう!

メーガン:ダニエル(・ウェイマン)のよそびと姿など、みんなのキャラクターの姿を見られてとても嬉しかったです。

マルケラ:そうですね。

オウェイン・アーサー(ドゥリン王子役)&ソフィア・ノムヴェテ(ディーサ親王妃役)

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪

――お二人が演じるドゥリンとディーサは個人的に私の一番好きなキャラクターです。彼らは喧嘩もしますが、とても愛し合っていることが分かりますし、現実社会のカップル、夫婦の姿を表しているように思えて親近感が持てます。この二人の関係性をどう思いますか? また、どのようにしてあの素晴らしいケミストリーを生み出したのですか?

オウェイン:(ソフィアとは)初めて会った時からすぐに仲良くなったので、努力する必要もなく自然に演じられました。

ソフィア:大好きだもん!(と言って、隣のオウェインを熱く見つめる)

オウェイン:笑(サムズアップで笑顔に)

――当然ですよね!(笑)

オウェイン:でしょう?(笑) 彼女に首ったけですからね! 彼女のためなら何でもしますよ!(ソフィアがオウェインの肩に頭を乗せた後、腕も組む) お互いに笑わせたりするし、でも緊張感もあるし、良い友人です。カメラが回っていなくても、大好きな友人なんです。最高ですよ!(二人が満面の笑みを見せる)

――素敵ですね! では、次はソフィアに質問です。シーズン1でのディーサの歌唱シーンには圧倒され、心を持っていかれました。あれは撮影現場での生歌唱だったそうですが、あの素晴らしいセットの中で衣装をまとってパフォーマンスした気分はいかがでしたか?

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪

ソフィア:信じられないくらい素晴らしかったです。(現場で歌うのは、役に)共感できるので、とても意味があると思っていました。また(ディーサが)声を使って山を動かすという表現方法も素晴らしいと感じました。(本作の劇伴作曲家である)ベアー・マクレアリーは最高に凄い人で、彼とともに(ディーサの歌である)この楽曲を作曲しました。ショーランナーも理解があり、私も楽曲制作に参加していいと言ってくれたんです。そしてあのセットの撮影現場に行って、生で歌唱しました。エルロンド役のロバート(・アラマヨ)も、その撮影時に初めて私の歌唱シーンを見たんです。エルロンドがディーサの歌う姿を初めて生で見て、何かを感じるというのが大切だと、ロバートも私も考えていたので。その結果、とてもスピリチュアルで、現実のことかのように思えるシーンが出来上がったので、とても誇らしく思っています。

――シーズン2にもディーサの歌唱シーンはありますか?

ソフィア:もっとあります! 最初は、ちょっと声がかすれていたりしますが、ネタバレしないために、ここまでしか言えません。でもパワー全開で戻ってきます!

――それは楽しみです! では、オウェインに質問です。王子であるドゥリンと父親である王との間には確執があります。今後、二人の間にどんなことが起こるのでしょう?

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪

オウェイン:そうですね。シーズン1では父親との諍いが描かれて終わりました。もちろん、ずっとこのままお互い口をきかずに終わるというわけではありません(笑) 父と息子、王と王子という立場で、お互いに歩み寄り仲直りをします。ですが指輪の出現に伴い、所有者を含む全員に様々な影響が及んできます。

ソフィア:横からごめんなさい。(隣のオウェインに向かって)ドゥリンと父王のシーンは、荘厳で素晴らしいパフォーマンスです。こんなに素晴らしい父と子の関係は、なかなかドラマで見ることができないというくらい本当に凄いものです。

オウェイン:ワオ!

ソフィア:いや、本当だから!(再びオウェインに向かって)この親子の関係は、見ていてとても心が痛みますし、完璧に描かれています。ドゥリンとディーサの関係が素晴らしいと言われるのも本当に嬉しいのですが、私の愛する最高の旦那様と素晴らしい義理の父王という二人の関係も、きっと視聴者のみなさんは楽しんでくれると思っています。

オウェイン:ワオ! ありがとう!!

――それは楽しみです。本日はありがとうございました。

ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪

キャストも絶賛する『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン2は、Amazon Prime Video(アマゾンプライム)にて8月29日(木)配信スタート。

(取材・文/Erina Austen)

Photo:『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』©Amazon MGM Studios