誰もが憧れるスーパーヒーローが実はクソ野郎だった!? という異色の展開が話題の超人気シリーズ『ザ・ボーイズ』。ついに6月13日(木)にシーズン4が始まったばかりで、楽しみにしていた人も多いのでは? このほか、マーベルやDCといったアメコミを原作とする超人が登場するドラマシリーズは数多く存在するが、今回は一風変わった『私のスーパーパワー』を紹介したい。
『私のスーパーパワー』ってどんなドラマ?
『私のスーパーパワー』は、誰もが18歳前後にスーパーパワーを手にする世界が舞台のちょっと下品な超能力コメディシリーズ。25歳になっても何の能力も発現しないジェニフアーを主人公に、ルームメイトたちとの日常を描いている。
本作にはイギリスドラマらしい皮肉がたっぷり散りばめられている。第1話はジェンが仕事の面接を受ける場面から始まるが、面接官は黒いアイパッチをした女性。マーベル好きなら、すぐにニック・フューリーを連想するだろう。しかし、本作はいわゆる“ヒーロードラマ”ではない。ジェニフアーは面接に落ち、黒いアイパッチをつけた彼女の出番は終了。
超能力が当たり前の世界だが、スーパーマンやキャプテン・アメリカのような、完全無欠なヒーローが登場するわけではない。職もお金も恋人もいない、さらにはみんなが当たり前に持っているスーパーパワーすら持たないジェニファーの姿は、痛々しくもつい自己投影してしまう。同じくイギリスのドラマ『Fleabag フリーバッグ』の20代版と言ってもいいだろう。
斬新なスーパーパワーが次々登場!
超能力者を描いた作品は、『ザ・ボーイズ』以外にも『アンブレラ・アカデミー』や『ムービング』など、数多く存在する。高速移動や空中浮遊、怪力、念力など、能力のレパートリーは正直出尽くした感があるが、本作では今まで見たことがない能力が次々登場する。
たとえば、触れるだけで相手をオーガズムに達させる能力や、尻が3Dプリンターになっていてどんなものでも作り出せる能力、相手の気持ちに合わせたBGMを鳴らす能力…などなど。ある人は、壁をすり抜けられるけどうまくコントロールできず途中で埋まってしまうなど、能力自体にもかなり幅がある。
たいていは、その特殊能力を生かして定職に就いている。ジェニファーの親友かつルームメイトのキャリーは自分の身体を媒体に死者と会話できる、いわゆるイタコ的な能力があり、それを活用して法律相談事務所で働いている。
キャリーの彼氏、カッシュは時間を巻き戻せる力を生かすためヒーローチームを結成しようと奮闘するが、その動機は「誰かを救いたい」という正義感ではなく、「悪を成敗してちやほやされたい」という不純すぎるもので…。しかも、巻き戻せる時間も数分と、ちょっとしょぼめ。
そのほか、ジェニファーが拾ってきた黒猫は実はシェイプシフターで、ある日突然成人男性の姿に戻りジェニファーたちを驚かせる。それだけでなく、人間だったときの記憶を一切失っていて…! 自分の名前すら憶えていないので、仕方なく黒猫の姿のときに名付けた射精卿(Jizzlord)の名でジェニファーたちが呼ぶことになるのだが、あまりの最低さに大爆笑。
言葉すらもおぼつかない射精卿を、自分が拾ってきたからと面倒を見るジェニファー。親子のような姉弟のような二人のやり取りは、なんとも絶妙で癒される。
誰もが超能力者という非日常的な世界観ながら、みんなみたいに普通になれない苦しさや、親友との喧嘩、家族不和など、身近な悩みを扱う本作に、共感すること間違いなし。本国では2024年3月にシーズン2の配信が開始したが、日本は未上陸。早く配信が開始してほしいものだ。
『私のスーパーパワー』配信情報
『私のスーパーパワー』シーズン1は、Disney+(ディズニープラス)で独占配信中。(海外ドラマNAVI)
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