5月18日「ことばの日」マーベル作品の“背中を押してくれる”名セリフ【5選】

破格のメガヒット超大作によってエンターテイメント史を塗り替えてきたマーベル・スタジオ。アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーなど“アベンジャーズ”を生み出してきたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)は、映画・ドラマシリーズを問わず創造されており、そのあらゆる作品がディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)にて配信中。

大迫力のアクションはもちろん、ヒーローたちの間に描かれるエモーショナルなドラマが世界中のファンから愛されているマーベル作品では、アイアンマンことトニー・スタークの「記録は破るためにある」、ブラックパンサーことティ・チャラの「危機に瀕した時、賢者は橋をかけ愚者は壁を造ります」…といった、ヒーローたちによる数々の名セリフが誕生してきた。

ゴールデンウィークも終わってしまい5月も後半戦、日本記念日協会認定の5月18日“ことばの日”に合わせて、仕事や学業を頑張りたい人たちに勇気を与え、背中を押してくれるに違いない“ことば”たちを振り返る。

マーベル作品の“背中を押してくれる”名セリフ

トニー・スターク(アイアンマン)

「記録は破るためにある」――『アイアンマン』(08)より

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)の“勇姿”から早5年、未だにその姿は世界中の心に残り、響き続けているアイアンマン。その誕生は『アイアンマン』(08)で描かれ、そこでも観る者に刺さる言葉を残している。

自らの手でスーツを開発し、自在に空を飛べるようにシステムを調整していたトニー・スタークは、飛行テスト中に航空機の最高高度を超えようと急上昇。その際、この名言を放った。故障の恐れが生じてもなお限界まで挑戦し、テストは概ね成功した。

大胆な性格の持ち主だからこそ、その後もアベンジャーズを牽引するヒーローとして仲間から頼りにされてきたスターク。“恐れることなく、果敢にチャレンジすることが大切”というシンプルだが勇気づけられる彼の言葉は、日常生活においても背中を押してくれるはずだ。

ティ・チャラ(ブラックパンサー)

「危機に瀕した時、賢者は橋をかけ愚者は壁を造ります」――『ブラックパンサー』(18)より

アフリカの秘境にありながら最新テクノロジーを有する文明国ワカンダ。その事実が他国に知られないよう、長年秘密を守り続けてきた。ある時、突然の国王の死により王位を継ぐことになったティ・チャラ。

国を守る戦いの中で、漆黒の戦闘スーツを身にまとう“ブラックパンサー”に。ラストでは、国王として各国へスピーチを行い、「もしこのまま対立の風潮が続けば人類は存続も危ない。危機に瀕した時、賢者は橋をかけ愚者は壁を造ります。他者を受け入れ、慈しみ合いましょう」と熱弁。

ワカンダの資源や知識を世界と分け合うという英断を下した。“拒絶せず受け入れることが、他者同士が通じ合うための第一歩”というメッセージは、我々の心に強く響くことだろう。

クリント・バートン(ホークアイ)

「君たちが何者でも関係ない。一歩外へ出たら君はアベンジャーズだ」――『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(15)より

平和維持のための人工知能ウルトロンが、自我に目覚め暴走。幼少期のトラウマからアイアンマンらアベンジャーズを憎んでいたワンダ・マキシモフ(のちのスカーレット・ウィッチ)らも加担し、人類に襲い掛かる。

その後、過ちに気付いたワンダだったが、“ヒーロー”として戦いに参加することに迷いを感じていた。そこで放たれたのが、ホークアイことクリント・バートンのこの言葉。

「街が宙に浮き敵はロボット。俺の武器は弓。笑えるだろ。でも戦うのが仕事だ。君たちが何者でも関係ない。でも外へ出たら戦え。一歩外へ出たら君はアベンジャーズだ」

“人はやり直せるし、過去は過去。大事なのはこれから何をするか”ということを、ユーモアを交えて説いたバートン。その言葉で戦うことを決意したワンダのように、我々にも勇気を与えてくれるに違いない。

サム・ウィルソン(新“キャプテン・アメリカ”/元“ファルコン”)

「俺が持つ力は人を信じる心だけ―“よりよい世界を造れる”と…」――『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』(21)より

「エンドゲーム」でのサノスとの決戦後、戦友のキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースから盾を託されたファルコンことサム・ウィルソン。そんな中、過激テロ集団に対抗するため、ウィンター・ソルジャーと共に戦いへ挑む。

一時は“キャプテン・アメリカ”を受け継ぐことへの重圧から盾を手放したサムだったが、次第に受け入れる覚悟を持つ。そんなサムが、「この盾を持つ俺に嫌悪感を抱く人が何百万といる。だが隠れはしない。俺には超人血清も金髪も青い目もない。俺が持つ力は人を信じる心だけー“よりよい世界を造れる”と…」と、黒人であるサムが未だ無くならない偏見に負けないと意思表示。

“絶望するのではなく、希望を見つめよう”というメッセージは、何かを頑張っている人たちにとって、壁を乗り越える手助けとなるはずだ。

カマラ・カーン(ミズ・マーベル)

「普通なんてない。大切なのは与えられた力をどう使うか」――『ミズ・マーベル』(22)より

カマラ・カーンはキャプテン・マーベルが大好きな高校生。恋に勉強、友人関係…と学生ならではの悩みに苦労する彼女は、ある日夢にまで見たスーパーパワーを手に入れ、“ミズ・マーベル”としてヒーロー活動を行うことに。

最初ははしゃいでいたカマラだったが、力を持った者の責任に葛藤しながら少しずつ成長していく。終盤では、転校生カムランのパワーが暴走し、周囲に危害を加えそうになってしまう。
人々に受け入れてもらえず、「俺がしたことを見ろよ。どうすれば普通になれる?」と嘆くカムランに対して発したのがこの言葉。

“誰しも個性を持っていて、それをどう発揮するかが大切”という、どんな人も受け入れ認める優しいメッセージは、失敗を経験した人の糧になるはずだ。

ジェニファー・ウォルターズ(シー・ハルク)

「ジェンは最高なのに――シー・ハルクしか注目されない」――『シー・ハルク:ザ・アトーニー』(22)より

弁護士のジェニファー・ウォルターズは突然得てしまった“ハルクのパワー”のせいでシー・ハルクとなり、騒動に巻き込まれることに。しかし「普通の弁護士でありたい」彼女は、仕事や恋愛にも奮闘していく。

シー・ハルクになったせいで世間の注目を集めてしまったジェニファーはある時、心情を告白。「パワーがなくても好きになってくれる?シー・ハルクが好きな男はジェン(=ジェニファー)も好き?そうじゃないヤツもいてジェンの心はボロボロ。

ジェンは最高なのに、シー・ハルクしか注目されない。だから彼がジェンを好きになってくれて、本当にうれしかった。でも彼は遊びだったわけですごくみじめ」…。いわゆる“名言”とはちょっと違うが、本当の自分を仕方なく偽ったり、取り繕ったりしている人には共感できるはず。

ドラマの最後には、“ジェン”と“スーパーヒーロー”の両方の自分を認め、両立させていくことに。そんな彼女の悩みを経た強さを思い出して、自己肯定感を高めてほしい。

数多くの名言で観る人の背中を押し続けてきたマーベル作品。爽快でド派手なアクションはもちろん、それぞれの物語において描かれる深いドラマ、そしてそこで語られるヒーローたちの名言にも是非注目してほしい。そして多くの人にとって踏ん張りどころとなるであろうこの時期、心に響く言葉の数々は、新たな一歩へのパワーを与えてくれるに違いない。

(海外ドラマNAVI)

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