マーティン・フリーマン、『ジ・オフィス』と『レスポンダー』の共通点を語る

犯罪ドラマ『レスポンダー 夜に堕ちた警官』に主演するマーティン・フリーマン(『SHERLOCK/シャーロック』)が、自身がかつて出演したコメディドラマ『ジ・オフィス』と同作との共通点を語った。英Radio Timesが伝えている。

根本は同じで「みんなに言えること」

今月5日(日)、英BBCで約2年ぶりに新シーズンが解禁された『レスポンダー』は、警察への通報に初期対応する"レスポンダー"が主人公。元警官でおよそ10年間レスポンダーを務めていたトニー・シューマッハが、自身の経験をもとに企画と脚本を担当。夜勤で働く影のある主人公クリス・カーソンをマーティンが熱演して話題を呼んだ。

主演のマーティンは、そんな同作に自身の出世作『ジ・オフィス』との共通点を見出している。「『ジ・オフィス』を作った時、たくさんの人が“最高だね。オフィスで働くってまさにあんな感じだよな”ってよく言ってた。でも、あれはオフィスで働いていない人たちについての物語でもあるんだ」と話したマーティン。「その環境(オフィス)にいなければいけないわけではない。ただ、振り向いてくれない相手に恋するか、鬱陶しくて仕方ない相手と仕事するだけ。それってみんなに言えることだよね」

ジ・オフィス

続いてマーティンはクリエイターのシューマッハについて、「僕がトニーに興味を引かれた理由の一つは、彼がただ生きている人間であるということ。家族仲を保とうと努力したり、やらかさないように気を付けたり、友達と連絡を取り続けたり、自分自身を知ろうとするようなね」と語った。

一方のシューマッハも、同作と『ジ・オフィス』に共通点があることを認めている。「視聴者はクリスが苦しんでいることを知っている。でも彼の同僚たちにはそれが見えていない。彼らは怒りを内に溜め込んでいる男と一緒のオフィスにいなければならない。ペンを投げたり、会話の最中にゴミ箱を蹴ったりするような男とね。信じられないほどストレスが溜まる仕事をすると、自分自身の感情と葛藤することになる。一緒に仕事をしにくい同僚がいるのは大変なことだ。僕たちはそうしたことをすべて描き出した。それっていろいろな意味で『ジ・オフィス』だと思う」

シーズン2では、クリスがなぜ闇を抱える今の姿になってしまったのかが綴られる。その背景には、不在がちで暴力的な父親トムの存在があるという。マーティンは「トムとクリスのシーンを通して、クリスという人間が明らかになる。さらに、トムに対する共感も生まれるだろう。彼に情状酌量の余地がないわけではない…」と、新シーズンの内容を少しネタバレ。本国でのシーズン2への反響もさることながら、日本への上陸も待ち遠しい。

『レスポンダー 夜に堕ちた警官』シーズン1はスターチャンネルEXにて配信中。『ジ・オフィス』全2シーズンはHuluにて配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:英Radio Times

Photo:『レスポンダー 夜に堕ちた警官』Rekha Garton © 2021 Dancing Ledge Productions/『ジ・オフィス』© BBC 2001