『ヴェラ ~信念の女警部~』主演俳優が降板!シーズン14で番組終了へ

10年以上続く英国ミステリードラマ『ヴェラ ~信念の女警部~』で主人公の女警部ヴェラ・スタンホープを演じてきたブレンダ・ブレシンが、今年1月に更新されていたシーズン14をもって降板することになり、同タイミングでシリーズが終了を迎えることが分かった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

ITVの人気シリーズが14年で幕

最終章となるシーズン14の撮影はこの夏、ノーサンバーランドとイングランド北東部で行われ、120分のエピソード2本で構成される。英国では2025年に放送の見込みだ。

『ヴェラ』は英ITVにて2011年5月に放送スタート。『シェトランド』『刑事マシュー・ヴェン 哀惜のうなり』の原作者でもあるアン・クリーヴスの人気小説シリーズを元にしている。現在78歳のブレンダは、降板と番組終了について声明で次のように語った。

「『ヴェラ』で働くのは最初から最後まで楽しかったので、さよならを言うのは寂しいです。でも、この14年間に成し遂げたことを誇りに思っています。ヴェラを生み出した素晴らしい原作者のアン・クリーヴスと、私をこの役に抜擢してくれたエレイン・コリンズに一生感謝し続けます。プロデューサー、キャスト、スタッフは素晴らしい人たちばかりでした。寂しくなりますが、彼らの才能、私たちが分かち合った仲間意識、笑い、優しさ、そしてロケ地だったイギリス北東部の人々や世界中のファンとの間に生まれた友情は忘れません。心からありがとう」

これまでアカデミー賞とエミー賞に2回ずつノミネートされたブレンダは、1996年の映画『秘密と嘘』でカンヌ映画祭主演女優賞やゴールデン・グローブ賞、英アカデミー賞(BAFTA賞)を受賞。2003年にOBE(大英帝国勲章)を授与されている。

その後ブレンダはX(旧Twitter)を更新。降板についてあらためて語った。「みんなにとても感謝しているし、今後を祈ってる。本当にありがとう。『ヴェラ』シーズン14の撮影がもうすぐ始まるわ。さよならを言うのがつらくなるでしょうね」

また、『ヴェラ』のシーズン1から製作総指揮を務めてきたケイト・バートレットはこう述べた。「これは一つの時代の終わりで、『ヴェラ』の14年にわたる素晴らしいシリーズは、もの凄い旅路でした。製作には素晴らしい才能ある人々がたくさん関わってきましたが、特に二人の女性なくしてはできなかったと思います。現代を象徴するキャラクターのヴェラ・スタンホープ警部を見事に演じたブレンダ。そして、原作小説の著者であり、ヴェラ・スタンホープ警部の生みの親であるアン・クリーヴスです。ブレンダをはじめとした番組制作に携わったすべての人たちとの別れをとても悲しく思っています」

『ヴェラ ~信念の女警部~』シーズン13は、ミステリーチャンネルにて5月12日(日)16:00より独占日本初放送。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

Photo:『ヴェラ ~信念の女警部~』© ITV Studios Limited 2022