もう演技は見られない!?ハリウッドを辞めた俳優たち

ハリウッドで活躍しつつもその後俳優業を辞めたものの多くいる。メディアには出ているが、もう演技は見られないかもしれない。そんな俳優を米E!Onlineが報じている。

ハリウッドを辞めた俳優たち

イアン・サマーハルダー


『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のデイモン・サルバトーレ役で知られるイアンは、2019年のNetflixシリーズ『V-Wars』以来特にスクリーンでは活躍していない。その代わりに、妻ニッキー・リード(『トワイライト・サーガ』)との間にもうけた2児の父である彼は、世界の土壌を改善することで気候変動と闘うというプロジェクトに取り組んでいる。「子どもを育て、会社を設立し、映画プロジェクトを立ち上げるために、俳優業から卒業したんだ」と語る。イアンは、2020年のドキュメンタリー映画『キス・ザ・グラウンド:大地が救う地球の未来』と、その続編として新たに公開された『Common Ground(原題)』を手掛けた。

何年か先の将来を見据えて、彼はこう続けた。「今は牧場を持っているし、バーボンや、健康とウェルネスの会社や、レガシーブランドを構築し、再生農業とヘルシーな土壌管理を実践している。それが自分と家族の人生の目的なんdな。だから周りが、“なぜそんなことを気にかけるんだ?“と聞くけれど、自分はそういうことに関心があるから。それが私自身であり、これから目指すものだから」

メーガン・マークル


『SUITS/スーツ』のレイチェル・ゼイン役でブレイクしたメーガンは、英国のハリー王子との結婚をきっかけに、俳優業に別れを告げた。グレース・ケリーがハリウッドからモナコ宮殿へと歩んだように、カナダのトロントの自宅と俳優業を捨て、英国王室メンバーとの結婚生活を選んだ。しかし、彼女とハリーが王室を離脱した今、Netflixとの複数年にわたる制作契約のおかげで、彼女は再びこの業界に戻りつつある。

キャメロン・ディアス

1994年の『マスク』のティナ・カーライル役でデビューして以来、40本以上の映画に出演してきたキャメロン。2014年の『ANNIE/アニー』の撮影が終了したとき、長期休暇を求めていた。「私はただ、自分の人生で違うものが欲しいと思った」と、彼女は友人のグウィネス・パルトロウに説明した。

「長い間、仕事と映画作りに励んできたけど、とても大変なことだった。映画を作っているときは、完璧な言い訳だけど、映画に縛られている。1日12時間、何カ月もずっとその現場にいるわけだから、他のことをする時間なんてない」

そして、執筆活動(2013年のニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー『The Body Book(原題)』に続き、2016年には『The Longevity Book(原題)』を出版)から、夫ベンジー・マッデンとの家庭を築くことまで、まだまだやりたいことはたくさんあった。しかし、彼女は2019年に米InStyleに、「また俳優をやりたいとは思わない」と告白。「今の私は自分の健康とかそういうことに焦点を当てている」と綴った。

だが、少なくともあと1回はキャメロンの演技を見ることができる。『ANNIE/アニー』で共演したジェイミー・フォックスは、キャメロンに、Netflix映画『Back in Action(原題)』への出演を承諾させたことについて、E!Newsにこう語った。「彼女のことは大好きだし、ずっとカムバックを待っていたんだ」

ジャック・グリーソン


『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョフリー・バラシオン役で知られるジャックは、同作での出番が終わった21歳当時、米EWに対し、俳優業から去ると語っている。

「8歳から演技をしてきた。ただ、以前ほど楽しめなくなったんだ」とその理由を述べた。もはや子役スターではなくなった彼にとって、俳優業の魅力は少し薄れていた。「今までは、友人たちと演技したり、楽しい夏休みという感覚で(俳優を)やっていた。でも、それで生計を立てるとなると楽しくてやっていた俳優という仕事との向き合い方も変わってくる。演技が嫌いなわけじゃないけど、やりたいことではないんだ」

しかし、その後の6年間のブランクを経て、彼は英BBCのシリーズ『Out of Her Mind(原題)』のキャストに加わっており、演技の世界に戻ってくるようだ。

ジャネット・マッカーディ


2021年2月に放送された自身のポッドキャスト『Empty Inside(原題)』のエピソードで、『iカーリー』のサム・パケット役で知られるジャネットは、ゲストのアンナ・ファリス(『最強絶叫計画』)に、女優業をやめることを決意し、現在はポッドキャストのホストを務めるだけでなく、脚本や監督業にも力を入れていると語った。

「私は、過去に演じた役柄をとても恥じている」と明かし、2022年の回顧録『I'm Glad My Mom Died(原題)』でその経験を詳しく語っている。「自分のキャリアを恨むことも多い。自分が演じた役柄に満たされない気持ちになるし、安っぽくて恥ずかしいものだと感じていた。13歳から21歳まで出演した作品には、15歳の時にはもう恥ずかしくなっていた。15歳の私の友達は、"このニコロデオンの番組に出てるんだ、かっこいいね!"なんて言ってくれない。とにかく恥ずかしかった」

とはいえ、彼女は再度演技をすることを完全に断念したわけではない。「本を書くことで、私が長い間背負ってきた重荷を背負うことなく、演技を探求する方法があるかもしれないと思えるようになった」と語った。「もし私が自分自身のために何かを書いたら、それで演技に戻るかもしれない。それがたぶん、私がもう一度演技を探求してみることができる唯一の方法だと思う」

(海外ドラマNAVI)

Photo:『ゲーム・オブ・スローンズ』©2017 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and related channels and service marks are the property of Home Box Office, Inc.