2023年も各配信サービスで数多くのドラマシリーズがリリースされたが、米Screen Rantが「Disney+（ディズニープラス）で配信された良作海外ドラマ」を選出している。今回はその中から、あえてマーベル＆『スター・ウォーズ』作品ではないドラマを5作紹介しよう。
『ファラウェイ・ダウンズ』
本作は、2008年に公開された映画『オーストラリア』の続編ドラマシリーズ。映画版では、オーストラリアの領地を売却するために旅立ったイギリス人の夫の行方を捜すために、貴婦人レディ・サラ・アシュレイが現地へ。サラは抵当に入れられた領地を守るため、案内役のドローヴァーと協力して、1500頭の牛を遠く離れたダーウィンまで送り届ける展開に。ドラマシリーズでは、レディ・サラがドローヴァーと再び牧場を再び立て直す過程が綴られる。
映画版のバズ・ラーマン監督とレディ・サラ役のニコール・キッドマン、ドローヴァー役のヒュー・ジャックマンが続投しているだけでなく、監督が映画版で撮影した600Km以上に及ぶフィルムを見直し、やむを得ずカットされた何時間にもわたる美しい映像を使用している点も見どころの一つ。2時間前後の映画では描き切れなかったキャラクター像も深く掘り下げられており、おそらくラーマンが最初に描いたビジョンに近い作品になっているのではないだろうか。
『クロスオーバー』
NBAのスーパースター選手、レブロン・ジェームズがプロデューサーに名を連ねる本シリーズは、NBAを目指す高校生で双子のベル兄弟が主人公。物語の軸はバスケットボールだが、『クロスオーバー』では詩や芸術への愛など、登場人物のパーソナルな部分を掘り下げているところが興味深く、Jay-Zやドレイクをはじめとするヒップホップ・サウンドもストーリーを盛り上げている。
『アートフル・ドジャー』
本シリーズの主人公は、チャールズ・ディケンズの小説「オリバー・ツイスト」に脇役として登場するジャック・ドーキンス。1850年のオーストラリアはポート・ビクトリアを舞台に、スリとしての素早い指技を活かし、外科医として才能に開花させたドジャーの物語がスリリングに描かれる。各エピソードでは、もともと医師でもなく医療訓練も受けていないドジャーが披露する、意外な技術が新鮮だ。ドーキンス役で主演するのは、Netflixの大ヒットドラマ『クイーンズ・ギャンビット』で注目された、トーマス・ブロディ＝サングスター。
『ザ・マペッツ・メイヘム』
ザ・マペッツの仲間で史上最高のロックバンド、ドクター・ティースとエレクトリック・メイヘムが、ファースト・アルバムをレコーディングする舞台裏を記録したシリーズ。バンドメンバーがザ・フーやザ・ビートルズ、フリートウッド・マックなど、伝説的なバンドの寄せ集めとなっているため、子どもだけでなく、親世代や音楽ファンも一緒に楽しめる内容となっている。
『アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記』
コミック作家ジーン・ルエン・ヤンによる同名作をドラマ化した本シリーズは、平凡な高校生活ジン・ワンが、マルチバースで中国神話の神々の戦いに巻き込まれていくといく青春アドベンチャー。中国神話と現代アメリカがクロスオーバーしたシリーズは、国境と文化、時代を超えた魅力ある物語がユーモアを交えながら綴られ、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミー賞を受賞したミシェル・ヨーとキー・ホイ・クァンの再共演も見逃せない。
>> ディズニープラスで『アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記』を見る
（海外ドラマNAVI）
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