デヴィッド・リンチ、スピルバーグ作品に出演した報酬はスナック菓子!?

『ツイン・ピークス』『エレファント・マン』の鬼才デヴィッド・リンチは、自分が監督やプロデューサーとして関わった作品以外には滅多に俳優として参加しないことで知られる。そんな彼が、スティーヴン・スピルバーグ監督作『フェイブルマンズ』に出演した時の意外な報酬について語っている。米Deadlineが伝えた。

食べ始めたらなかなか止まらない

スピルバーグが自らの子ども時代を映画化した自伝的作品『フェイブルマンズ』で、リンチはアカデミー賞監督賞を史上最多の4度(『男の敵』『怒りの葡萄』『わが谷は緑なりき』『静かなる男』)受賞した名匠、ジョン・フォードに扮している。リンチはEmpire誌のインタビューで同作のことを回想。その出演時に彼が望んだものは、スナック菓子のチートスだったという。

「チートスが大好きなんだ。チャンスがあれば、もらっているね。ヘルシーとは言えない食べ物だから、家の外で食べる機会は逃せない。とはいえ、そんなにしょっちゅう食べているわけじゃないがね。食べる時は、できればビッグサイズの方がいいね。というのも、一度食べ始めたら…徐々にスローダウンして最終的に止められるようになるまで、たくさん食べずにはいられないんだ。小さいサイズしかない場合、もっと食べたいと思って何日も辺りを徘徊することになってしまう。大好きなフレーバーだよ」と、現在77歳のリンチはチートス愛を熱弁。

当初は俳優として参加することに少し躊躇ったと明かす。「初めはやりたくなかった。もともと私は演技とはなるべく距離を置くようにしているんだ。ハリソン・フォードやジョージ・クルーニーに機会を与えたいからね」

しかし、最終的に『フェイブルマンズ』で演じたシーンは気に入ったそうだ。映画の終盤で出てきたリンチ演じるジョン・フォードは、若き主人公に映画作りについて「地平線が下でも上でも面白い絵になるが、真ん中だと死ぬほどつまらん」という簡潔なアドバイスを与えている。

「おそらくジョン・フォードはあの若者にいろんなことを教えられただろう。だが、彼は地平線について語ることを選んだ。彼の言う通りだよ。地平線が真ん中だと死ぬほどつまらん」と、映画での台詞を引用しながらリンチは語っている。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline