全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
目次
配信ランキング(ニールセン調べ)
2023年10月9日(月)から10月15日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『アッシャー家の崩壊』(Netflix/計8話)...12億3200万分
- 『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!~』(Netflix/計70話)...7億2600万分
- 『Lupin/ルパン』(Netflix/計16話)...6億3500万分
- 『ロキ』(Disney+/計2話)...5億8800万分
- 『ベッカム』(Netflix/計4話)...4億9000万分
- 『ブリティッシュ ベイクオフ』(Netflix/計88話)...4億5200万分
- 『ヴァージンリバー』(Netflix/計52話)...4億1800万分
- 『Pact Of Silence(原題)』(Netflix/計18話)...2億9700万分
- 『ジェン・ブイ』(Prime Video/計5話)...2億9000万分
- 『セックス・エデュケーション』(Netflix/計32話)...2億8900万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『SUITS/スーツ』(Netflix/Peacock/計135話)...11億2600万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Netflix/計417話)...8億7200万分
- 『ブルーイ』(Disney+/計140話)...7億8100万分
- 『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix/Paramount+/計443話)...6億8800万分
- 『ココメロン ~うたってまなぼう~』(Netflix/計22話)...6億400万分
- 『ギルモア・ガールズ』(Netflix/計153話)...5億9500万分
- 『グースバンプス』(Disney+/Hulu/計5話)...5億5300万分
- 『シェイムレス 俺たちに恥はない』(Netflix/計134話)...4億9600万分
- 『ハートランド物語』(Hulu/Netflix/Peacock/計233話)...4億9500万分
- 『ザ・シンプソンズ』(Disney+/計667話)...4億4700万分
映画
- 『ホーンテッドマンション』(Disney+/計1話)...6億5600万分
- 『眠りの地』(Prime Video/計1話)...6億3700万分
- 『マイ・エレメント』(Disney+/計1話)...5億4000万分
- 『レプタイル ー蜥蜴ー』(Netflix/計1話)...5億1900万分
- 『バリー・シール/アメリカをはめた男』(Netflix/計1話)...4億4200万分
- 『キャスパー』(Netflix/計1話)...3億2800万分
- 『マー ―サイコパスの狂気の地下室―』(Netflix/計1話)...2億9700万分
- 『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』(Disney+/計1話)...2億8000万分
- 『ノーウェア:漂流』(Netflix/計1話)..2億2600万分
- 『Fair Play/フェアプレー』(Netflix/計1話)...2億1600万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
【オリジナル】『アッシャー家の崩壊』が初登場で首位
この週のオリジナル部門、そして総合部門のトップに輝いたのは10月12日(木)に配信スタートとなった『アッシャー家の崩壊』。本作は、エドガー・アラン・ポーが1839年に発表した同名短編小説を原作とし、『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』や『真夜中のミサ』などのホラーシリーズを次々と発表してきたマイク・フラナガンとトレヴァー・メイシーの最強ホラーメイカーコンビが手掛けたドラマシリーズ。
強欲かつ冷酷な兄妹ロデリックとマデライン・アッシャーは、経営するフォーチュナート製薬を成長させ、確固たる富や権力を手に入れる。しかし、彼らが若い頃に出会った謎の女性が姿を現すと、アッシャー家の後継者たちが次々と謎の死を遂げていく。そして、次第に一族の過去の秘密が明らかになり、二人が築いた帝国は崩壊の道を辿ることに。
4位には『ロキ』がランクイン。本作の主人公は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気キャラクターで、“いたずらの神”との異名を持つロキ。Disney+にて10月6日(金)より待望のシーズン2の配信がスタートしたが、その後の3日間で1000万人という記録的な視聴者数を打ち出したという。この週には、シーズン2の第2話が配信となっている。
8位の『Pact Of Silence』はメキシコ発のミステリーシリーズで、現在日本では未配信の作品。困難な幼少期を過ごしながらも、若くして成功を手に入れたインフルエンサー。自分を捨てた母親への復讐という強い渇望を抱く彼女は、4人の女性の中から当人を見つけ出すべく動き出す。
【非オリジナル】ハロウィンの時期にぴったりの新作が登場
引き続き『SUITS/スーツ』が非オリジナル部門でトップとなったが、全部門の総合では先述の『アッシャー家の崩壊』に敗れて2位に甘んじた。また、長いこと視聴時間では他の追随を許さないトップ独走状態だったが、次ぐ2位の『グレイズ・アナトミー』がおよそ2億5000万分ほどまで差を詰めている。
注目すべきは、7位につけた『グースバンプス』。日本ではDisney+にて独占配信中だ。アメリカの小説家R.L.スタインの大ヒット児童向けホラーにインスパイアされた本作では、ポート・ローレンスという小さな町に住む5人の高校生たちが、30年前にハロルド・ビドルという10代の少年が亡くなった悲劇にまつわる暗い秘密を暴いていく姿が描かれる。物語がハロウィンの時期を舞台にとしていることもあり、ハロウィンを半月後に控えたこの週にぴったりの作品となっている。
【映画】名優が共演したアマプラ新作が浮上
映画部門では、『ホーンテッドマンション』が2週連続で首位をキープ。同名人気アトラクションをテーマに、ディズニーランドの元キャストという異例の経歴をもつ監督がこだわり満載で手掛けたエンタメ・アトラクションムービー。魅力的なキャスト陣はもちろんのこと、『ストレンジャー・シングス』でお馴染みのウィノナ・ライダーがカメオ出演を果たしている点にも注目だ。
2位は、Amazon Prime Videoで10月13日(金)より配信スタートとなった『眠りの地』。ジェイミー・フォックス演じる弁護士とトミー・リー・ジョーンズ演じる葬儀屋が巨大企業に立ち向かう姿を描く、実話をもとにした社会派作品。
葬儀社を営むジェレマイア・オキーフは、代々続く家業を巨大企業ローウェン・グループの攻撃から守るために訴訟を起こすことを決意し、カリスマ弁護士ウィリー・E・ゲイリーを雇う。真逆の性格の二人だったが、企業の腐敗や人種的不公正をともに暴いていくうちに絆が芽生え始める。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『アッシャー家の崩壊』EIKE SCHROTER/NETFLIX ©2023 Netflix, Inc.