『ビッグバン★セオリー』第2弾スピンオフの現状をクリエイターが語る

米CBSにて12シーズン続いた大人気ドラマ『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』。その主人公の一人、シェルドン・クーパー(ジム・パーソンズ)の少年時代をイアン・アーミテイジ(『ビッグ・リトル・ライズ』)が演じる前日譚のスピンオフ『ヤング・シェルドン』は、本国アメリカでシーズン7制作が決まっている。それに続く新たなスピンオフはまだ初期段階のようだ。米TV Lineが報じている。

急ピッチで完成した前作を受けて反省?

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは今年4月12日、『ビッグバン★セオリー』と『ヤング・シェルドン』の両方のクリエイターであるチャック・ロリーが、新たなスピンオフを考えていると発表した。だがその3週間後、全米脚本家組合(WGA)が148日間のストライキに突入。9月27日に正式に終了したが、ストライキ中はこの新作のプロジェクトは保留となっていた。

米Maxで今月末に始まる新コメディドラマ『How to Be a Bookie(原題)』のプロモーション中のロリーが、『ビッグバン★セオリー』の新たなスピンオフについてTV Lineに次のように話している。「まだかなりの初期段階です。たとえるなら、出産について安定期に入るまでは語らないのが暗黙のルールと化しているようなものです。なので、今はそれについて話すことは何もありません」

ロリーがそうした慎重な態度を取るのには、スピンオフ第1弾の『ヤング・シェルドン』と同じ轍は踏みたくないという思いがあるのかもしれない。『ヤング・シェルドン』は、全12シーズンの本家『ビッグバン★セオリー』がまだシーズン10を放送中だった2016年11月に企画として練られ始めると、翌年3月にシリーズ製作決定、2017年9月に放送スタートと、急ピッチで話が進み、放送までこぎ着けていた。

「スピンオフを作るには、素晴らしくクリエイティヴな理由がないといけません。唯一の理由が経済的なものであってはいけないのです。これは大変な仕事で、やるからにはそれに対して情熱を抱いていなければなりません。利益を追い求めるだけでは不十分なのです」

こうした発言を鑑みると、ロリーが第2弾スピンオフの詳細をいつか明かした暁には、かなり練り込まれた、情熱あふれる内容がお披露目されることになりそうだ。無事“出産”へと至るのか、気長に待ちたい。

『ビッグバン★セオリー』全12シーズン、『ヤング・シェルドン』1~5はU-NEXTで配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:米TV Line