ダニエル・ラドクリフ、半身不随になった『ハリー・ポッター』スタントマンを描くドキュメンタリーを製作、予告編が到着

映画『ハリー・ポッター』シリーズで主人公のスタントダブルを務め、撮影中の事故で半身不随となったデヴィッド・ホームズを描くドキュメンタリー『David Holmes: The Boy Who Lived(原題)』を、同シリーズで主演を務めたダニエル・ラドクリフが製作し、その予告編が到着した。

世界最高の仕事を失った先で見出したもの

米Deadlineによると、映画シリーズ8作すべてにスタントマンとして参加していたデヴィッドは、同シリーズ撮影現場で起きた事故で脊椎を損傷し、半身不随となる悲劇的に見舞われた。

このドキュメンタリーでは、過去10年間に撮影されたデヴィッドの映像やスタントワークの舞台裏、彼の現在の生活ぶり、デヴィッドとダニエル、友人や家族らのインタビューがフィーチャーされる。ダニエルとデヴィッドは、映画シリーズやドキュメンタリーの製作中に信じられないほど固い絆を結んだという。

予告編の前半では、幼少時代から怖いもの知らずで、体操選手として活躍していたデヴィッドが床運動や鞍馬に励む映像や、『ハリー・ポッター』シリーズで激しいスタントに挑む姿が映し出される。

デヴィッドは、「自分がスタントマンになると分かっていたし、『ハリー・ポッター』映画シリーズでダニエルのリード・スタントダブルを務めるという世界で最高の仕事を獲得しました」と語る。そんな彼についてダニエルは、「いつもデヴィッドはクールな兄のようでした。彼は、身体的に一番危険なことでもしたでしょう」と振り返っている。

一転して予告編の中盤では、悲劇的な事故が起きてベッドに横たわるデヴィッドの痛々しい姿に涙する両親や友人、ダニエルのインタビューが胸を打つ。しかし、スタントマン生命を絶たれながらも逆境に立ち向かっていくことを決意したデヴィッドが、「事故の前は、クールでいることやスタントマンでいることがすべてだったけど、今は現在を生きることが一番大事なんです。僕は大きな愛に支えられていますから」との力強い言葉を発し、その前向きな姿勢に心を揺さぶられるに違いない。

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』に撮影で参加したダン・ハートリーが監督を務め、ダニエルとデヴィッドが製作総指揮に名を連ねる。

『David Holmes: The Boy Who Lived』は、11月15日(水)に米HBOで初公開され、動画配信サービスの米Maxでも配信予定。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline米Entertainment Weekly