Amazon『インビンシブル』にスパイダーマン登場の可能性がある!?ショーランナーが言及

コミックスをアニメ化した、Amazonの大人向けスーパーヒーローアニメ『インビンシブル ~無敵のヒーロー~』は、原作でマーベル・キャラクターとコラボレーションしているが、アニメ版でもクロスオーバーの可能性はあるのだろうか?

スパイダーマンとクロスオーバーする可能性は…

イメージ・コミックスの原作を基にした『インビンシブル』は、スーパーヒーローの父親を持つ17歳の少年マーク・グレイソンが、自らのパワーに覚醒していく姿が描かれる。

コミックスでは、2006年にマーベルの「Marvel Team-Up」14号と、『インビンシブル』の原作33号でマークとスパイダーマンのタッグが実現している。

『インビンシブル』シーズン2の配信開始が間近に迫るなか、「新シーズンにスパイダーマンがサプライズで登場するのではないか」との憶測が飛び交っており、米The Hollywood Handleとのインタビューでショーランナーのサイモン・レイシオッパが、その可能性に言及した。

「DCやマーベル、他の全キャラクターとクロスオーバーしたいですね。ですが、この番組ではチームアップが実現するかどうかは待つしかありません。そうなってほしいですが、最近はすごく扱いが難しいんです。マーベルはキャラクターを他のスタジオにライセンスすることもあるから、TVでのクロスオーバーはコミックよりもずっと難しいんですよ」と説明している。

特にスパイダーマンは扱いにくいキャラクターとして有名だ。現在は、ソニーが同キャラクターに関する幅広い権利(実写映画やTV、いくつかのアニメ)を所有し、一方のマーベルは、いくつかの重要な権利(コミック、特定のアニメや映画との提携権など)を所有している。

2019年には、トム・ホランド主演映画『スパイダーマン』シリーズの未来について、ソニー・ピクチャーズとマーベル・スタジオの交渉が決裂し、一度はMCUからスパイダーマンが離脱する事態に。ところが、交渉決裂後にトムが両スタジオの仲を取り持ち、しばらくの間、スパイダーマンがMCUに残留することになった。

このような事態になった経緯は、MCU誕生前に業績が振るわなかったマーベルが、『スパイダーマン』シリーズの映画化権をソニーに譲り渡したことに端を発する。トム演じるスパイダーマンが『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)に参加して、マーベルがソニーとタッグを組んで単独シリーズ3部作を製作できたのは、両スタジオが2015年に提携契約を結んだからだ。

そんな込み入った事情があるため、レイシオッパが「すごく扱いが難しい」と言うのも納得がいく。だが、いつの日か、『インビンシブル』とマーベルのクロスオーバーが実現することを期待したい。

『インビンシブル ~無敵のヒーロー~』シーズン2は、本日11月3日(金)よりAmazon Prime Videoにて配信開始。

なお、トム・ホランド主演の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が本日11月3日(金)、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が11月10日(金)に日本テレビ系「金曜ロードショー」に登場!(海外ドラマNAVI)

Photo:(C)Amazon Prime