『The O.C.』主人公を死なせたことをクリエイターが後悔

米FOXにて2003年より4シーズンにわたって放送された青春ドラマ『The O.C.』。そのシーズン3でミーシャ・バートン演じるマリッサ・クーパーが命を落としたことについて、クリエイターとプロデューサーが回想している。

放送局の圧力に屈し…

『The O.C.』の放送20周年を記念したVanity Fairの取材で、クリエイターのジョシュ・シュワルツとプロデューサーのステファニー・サヴェージの対談が実現。シーズン3ファイナルでマリッサが交通事故に巻き込まれて最期を迎えるシーンを振り返った二人が、マリッサの退場はFOXからかけられた圧力だったと明かしている。

サヴェージは、「私たちは、ある程度のドラマチックな展開を見せるという、とてつもなく大きなプレッシャーにさらされていました。レギュラーキャストを殺すというのは上から来た指示で、もしシーズン4を作りたければ、そういう展開を見せなければならなかったのです」と説明した。

シュワルツは、この決定を今でも後悔しているという。「振り返ってみると、別の解決策を考え出せれば良かったと思います。当時の僕たちは代替案を見つけられなかったので、その道を選びました。ですが後になって考えてみると、キャラクターを番組から退場させる方法はほかにいくらでもありました。当時ミーシャが必要としていた休憩を与えていれば、あのキャラクターは戻ってこられたのではないでしょうか」

またシュワルツは、マリッサの死に対する視聴者の反応を知って、罪悪感にさいなまされたとのこと。作品で何が起きたかを知った子どもたちが泣いていたと、彼らの両親から聞かされたシュワルツは、その反応は制作チームが狙ったところではあったが、マリッサの死に大きなショックを受けたファンの反応には心を痛めたと明かしている。「常に僕たちが望み目指していたような形で視聴者を尊重しているようには感じられませんでした。その時点ですぐに後悔しました」

なお、シュワルツとサヴェージはアラン・セピンウォールとともに、『The O.C.』の舞台裏を綴ったノンフィクションの書籍「Welcome to the OC: The Oral History」が、11月28日に出版予定だ。その中でも興味深いエピソードが明かされるのかもしれない。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly

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