人気海外ドラマの“最悪な”メインキャラクター5選

映画やドラマでは、ヒーローや好感が持てるキャラクターだけではストーリーが成り立たず、時には、善人よりもヴィランや悪人が場面をさらってしまうこともある。そんなドラマの最悪なメインキャラクターを米CBRが取り上げているので、そのうち5人を紹介する。

(各作品の展開に関する内容が一部含まれます)

海外ドラマ“最悪な”メインキャラクター

『メディア王 ~華麗なる一族~』のシヴ・ロイ(セーラ・スヌーク)

(別タイトル『サクセッション』、『キング・オブ・メディア』)

一大メディア企業ウェイスター・ロイコの後継者を巡り、メディア王一族が繰り広げる熾烈な争いを描いたシリーズで、一族の長女であるシヴの野心と腹黒さは特に際立っていた。

一度は同社の有力後継者に選ばれるも、父親で社長のローガンの考えが代わり、ことごとく彼女が企てた策略や陰謀は失敗する。また、私生活でもシヴは夫トムを精神的に操って利用し、ないがしろにした挙句、最終的にはトムに裏切られる顛末となった。

『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』のハワード・ウォロウィッツ(サイモン・ヘルバーグ)


航空宇宙エンジニアで、宇宙トイレや多眼望遠鏡などを発明したハワードは間違いなく知的だが、シリーズを通して、女性を口説くことばかりに気を取られているように見える。さらに悪いことに、彼はナンパが上手くないのだ。

ハワードの口説き文句は成りすましや腹話術のようなテクニックを使うが、大抵の場合不気味に映り、拒絶されるのが常となっている。「僕はムラムラしたエンジニアなんだ」といった具合に、ウンザリするような発言を口にする彼の癖も状況を悪くするばかり。ありがたいことにバーナデットとカップルになって、少しハワードはマシになった。

『ブレイキング・バッド』のスカイラー・ホワイト(アンナ・ガン)


本シリーズには数多くの犯罪者やカルテルのメンバー、殺し屋などが登場するが、なぜか一番嫌われているキャラクターは、主人公ウォルター・ホワイトの妻スカイラーだ。その理由は彼女が口うるさくて偽善的、思いやりに欠けるからではない。スカイラーには人生の目的がなく、家庭内の問題を起こすためだけに存在しているからだ。

またスカイラーは、何かに集中して最後までやり遂げることが出来ない。ウォルターが買った洗車場の仕事も愛人テッドの会社での仕事も一時的で、浮気をしたり、ウォルターが稼いだドラッグマネーをテッドに渡したり、信じられないような決断を下しておきながら、ウォルターを悪者に仕立てようとした。

『オザークへようこそ』のシャーロット・ブライド(ソフィア・ハブリッツ)


本シリーズではバード家の長女シャーロットを除いて、その他のメンバーは何かにおいて完璧だ。父親のマーティは麻薬王と警察官の両方を操るのが得意な会計士で、母親のウェンディは冷酷な経営者、息子のジョナはハッキングのエキスパートで、両親のマネーロンダリングを助けるためにシェル口座まで作ってしまうほどだ。

ところが、シャーロットは一家で何一つ長けたものがないだけでなく、親の保護下から自由になろうと必死になっていた。またシャーロットは自分で物事を選択せず、常に家族がやろうとすることを何でもやるという姿勢だった。

『ピーキー・ブラインダース』のマイケル・グレイ(フィン・コール)


主人公トミー・シェルビーの従兄弟にあたるマイケル・グレイは、最終的にシェルビー帝国のボスになろうとするが、その決断はあまりにも唐突で何の伏線もなく起こる。

シリーズに登場した他のトミーの敵、イタリア系マフィアのボスであるルカ・チャングレッタや、ユダヤ人差別主義者のオズワルド・モズレーほど手強い存在になることもなく、マイケルには権力も征服力もない。彼の計画は全て失敗し、さらに悪いことに、マイケルは気づかないうちに妻ジーナに容易に操られていた。

(海外ドラマNAVI)

Photo:『ビッグバン★セオリー~ギークなボクらの恋愛法則』© Warner Bros. Entertainment Inc.