天使と悪魔の迷コンビ復活!『グッド・オーメンズ』シーズン2は二人の“心”にフォーカスした愛と友情の物語

2019年に大ヒットしたAmazonオリジナルドラマ『グッド・オーメンズ』シーズン2がついに配信がスタートした。古書ディーラーで口うるさい天使アジラフェル(マイケル・シーン)と、自由気ままに人生を楽しむ悪魔のクロウリー(デヴィッド・テナント)の奇妙な友情が描かれる本作。待望の復活を遂げた迷コンビ、今度はどんな活躍を魅せてくれるのか?

『グッド・オーメンズ』シーズン2【レビュー】

あらすじ

地球創生時から存在し、紆余曲折を経て終末(ハルマゲドン)阻止を成し遂げたアジラフェルとクロウリーは、ロンドンのソーホーで、普通の人間を装い気楽な生活に送っていた。

だがある日、全ての記憶を失くした大天使ガブリエル(ジョン・ハム)がなんと全裸で二人の前に現れる。「天国で何かが起きているのか…?」これを機に、アジラフェルとクロウリーはまたまた騒動に巻き込まれる。

登場人物たちの“心”にフォーカス!

本作は、シーズン1の想像を遥かに超える熱狂ぶりを受け、原作兼製作総指揮を務めるニール・ゲイマンが、ファンの期待に応えて書き下ろした完全オリジナルストーリー。

「ヨハネの黙示録」をベースに壮大なアドベンチャーが繰り広げられた前作に対して、今回は、登場人物たちの“心”によりフォーカスし、アドベンチャーをエンタメ要素として装飾的に入れ込んでいるところが実に面白い。

もちろん、その中心にいるのは、アジラフェルとクロウリー。大天使の迷走に振り回され、シーズン1同様のトラブルに巻き込まれながらも、二人は、人間のあるカップルの恋をなんとか成就させようと奮闘する。

号泣なしでは観られないクライマックス

相変わらずあまのじゃくな二人だが、キューピット役を務めるうちに、その友情はさらに深まり、美しい二人の感情の交わりが、やがて号泣なしでは観られないクライマックスへと導いていくのだ。

迷コンビと言われた二人に芽生えた切っても切れない“絆”。国や人種、階級、ジェンダーの壁なんて可愛いもの、お互いの心が必要とすれば、天使と悪魔という究極の関係性さえも友情や愛の前では無力なんだなとシーズン2は教えてくれる。

ただその反面、あっち側、こっち側と、対立軸を作ってしまう社会のしくみが純粋な心を引き裂いてしまうという現実を風刺しているところも見逃せない。

ジュークボックスから何度も流れる『♪エヴリディ』。物語の鍵を握るこの曲を思い出すと、ああ、なんだか涙が止まらない…。

(文/坂田正樹)

Photo:Amazon Originalドラマシリーズ『グッド・オーメンズ』シーズン2 ©Amazon Studios