人気オタク・スパイドラマ『CHUCK/チャック』でおなじみのザカリー・リーヴァイは、ここ近年、DC映画『シャザム!』シリーズに主演するなど映画界を拠点に活躍している。そんなザカリーが、今年3月に公開されたシリーズ第2作『シャザム!~神々の怒り~』に対する厳しい評価を振り返った。
1作目以降に「世界は大きく変化した」
『シャザム!』の主人公は、魔術師に“選ばれし者”と認められた少年ビリー・バットソン。「シャザム!」と呪文を唱えると、筋肉ムキムキの大人のスーパーヒーローに変身するビリーが、仲間たちと一緒に悪に立ち向かう姿がコメディタッチで描かれる。
2019年に公開された第1作は、米国におけるオープニング週末興収が5300万ドル超と予想を上回る好発進を切り、レビューも上々だった。ところが、4年後に作られた続編『シャザム!~神々の怒り~』は米国累計興収が5700万ドルあまり(1作目の国内での興行成績は約1億4000万ドル)に留まり、米レビューサイト「Rotten Tomatoes」のスコアは49%という思わしくない結果となった。
米ポッドキャスト番組『The FilmUp Podcast(原題)』に出演したザカリーは、「『シャザム!~神々の怒り~』が完璧で、オーソン・ウェルズ作品のような傑作だとは言わないけど、いい映画だよ」とコメントしている。また、「1作目から2作目にかけて世界は大きく変化したと思う。ソーシャルメディアは大きく変化したし、憎悪やネット上のヘイト、荒らしや派閥、そのほかにも様々な毒性が前よりも強くなっているよね。残念ながら、特定の作品が嫌いだとか、僕のことが嫌いだとか、そのプロジェクトに関わる人たちが嫌いだからとか、そういう理由でプロジェクトを単に潰したいと思っている人たちがいると思う」とも付け加えている。
ザカリーは続編の公開後、その興収が振るわなかった理由の一つはスタジオのマーケティングに問題があったからだとして、「これは完璧なファミリー映画なのに、多くの家族はそれに気づいていない。すごく残念だ」とツイートしていた。
This is also true. Sad, but true. How much that actually affects the box office is anyone’s guess. But I think the biggest issue we’re having is marketing. This is a perfect family movie, and yet a lot of families aren’t aware of that. Which is just a shame. 🤷♂️ https://t.co/Fpw6Ja384F
— Zachary Levi (@ZacharyLevi) March 21, 2023
なお現在、DCではジェームズ・ガンとピーター・サフランによる大刷新が進行中だが、今年1月に発表された新DCユニバース第1章「Gods and Monsters」に『シャザム!』シリーズの第3作は含まれていない。そんな状態となっているだけに本シリーズの将来についてザカリーは、「これからどうなるか見当もつかない」と語っていた。
『シャザム!』シリーズの先行きは不透明なようだが、ザカリーにはサバイバル映画『Not Without Hope(原題)』や『スパイキッズ』シリーズの続編『Spy Kids: Armageddon(原題)』など、数多くのプロジェクトが待機中だ。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Variety
Photo:『シャザム!~神々の怒り~』© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics