『プリズン・ブレイク』ドミニク・パーセル、急死したマーベル俳優の代わりを務めることに

『プリズン・ブレイク』のリンカーン・バローズ役や『レジェンド・オブ・トゥモロー』のミック・ローリー/ヒート・ウェーブ役で知られるドミニク・パーセル。彼が亡くなったある俳優の代わりを務めることが分かった。米Deadlineが伝えている。

ドミニク、代役のためイタリアへ

ドミニクが代わりを務めるのは、5月下旬に急死したレイ・スティーヴンソン。マーベル映画『マイティ・ソー』シリーズでソーの仲間ヴォルスタッグ、インド映画『RRR』でスコット・バクストン提督を演じていたレイは、新作映画『Cassino in Ischia(原題)』のために訪れていたイタリアで急に具合が悪くなり、58歳の若さで帰らぬ人となった。

この『Cassino in Ischia』は、主演のレイが倒れて以来しばらく撮影を中断していたものの、後釜が決まった今は再開。タイトルにあるイスキア島のほか、ローマやナポリで撮影が行われているという。

ドミニクは6月半ばからローマのコロッセオ(円形闘技場)やイスキア島の住民の写真をInstagramに掲載しており、同国滞在を楽しんでいるようだ。

レイ、そしてドミニクが同作で演じる主人公はニック・カッシーノ。一世を風靡したアクションスターだが、新たな世代に押し出されて今はかつての地位を失っている。彼はキャリアを盛り返すべく、イタリア人の監督と組んで「新しいリアルなアクション映画」を作ろうとするが、そんな中で家族の問題に見舞われることになる…というストーリーだ。

プロデューサーのバーバラ・デ・フィーナは、名匠マーティン・スコセッシと何度も組んでおり、『グッドフェローズ』や『カジノ』、『沈黙 -サイレンス-』も一緒に手掛けている。監督のフランク・シオタも『カジノ』のスタッフの一人だった。

俳優が撮影途中で亡くなったことから別人が引き継ぐことはこれまでも何度かある。『ハリー・ポッター』シリーズでダンブルドア校長を演じていたリチャード・ハリスが2作目『~秘密の部屋』撮影後の2002年に病死すると、3作目以降はマイケル・ガンボンが同役を引き受けた。2008年にヒース・レジャーが亡くなった際には、その遺作『Dr.パルナサスの鏡』でジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが彼の役を演じた。『ワイルド・スピード SKY MISSION』は、2013年にポール・ウォーカーが事故死したことから彼の兄弟が協力する形で作品を完成させている。

レイが生前にどのくらい本作の撮影を進めていたのかは不明だが、アクションで鳴らしたドミニクならばしっかりと代わりを務めてくれるのではないだろうか。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

Photo:ドミニク・パーセル(彼のInstagramより)