『THE FLASH』シリーズフィナーレはまるで『LOST』や『ジ・オフィス』の最終回!?

9シーズンにわたって続いてきた人気DCドラマ『THE FLASH/フラッシュ』(以下『フラッシュ』)がもうすぐ幕を閉じることは、当サイトでもお伝えしてきた通り。米CWで5月24日に放送されるそのフィナーレは、『LOST』や『ジ・オフィス』の最終回を彷彿とさせるものになるとして、ショーランナーがいくつかのヒントを提供している。米Entertainment Weeklyが報じた。(本記事には、『THE FLASH/フラッシュ』シリーズ最終回の内容を示唆する記述が含まれていますのでご注意ください)

過去の人気ドラマからヒントを得て…

ドラマシリーズの最終回を作るというのは大変な作業だ。しかも、それがアイコンとなった愛されるキャラクターの10年近くに及ぶ歴史のフィナーレで、世界観全体を熱烈なファンでも満足させるような形で締めくくろうとすれば、気の遠くなるような仕事となる。『フラッシュ』のフィナーレを製作する際にまさにそのような状況に直面したショーランナーのエリック・ウォレスは、自分が好きだったドラマの最終回にアイデアを求めた。

「フィナーレを構想して脚本を書く前に、私はたくさんの作品の最終回を見ました。その中で気に入ってインスピレーションを受けたものは、『LOST』と『エンジェル』、そして『ジ・オフィス』です。『LOST』のフィナーレは2時間もので感情にあふれているので、とても好きです。私も誰も彼もみんな泣きました。でも、私が考える完璧なシリーズフィナーレは、『バフィー〜恋する十字架〜』のスピンオフ作品である『エンジェル』でした。『エンジェル』のフィナーレを見た時の感動は、今でも忘れられません」

ウォレスは、それらのシリーズが『フラッシュ』とあまり共通点がないことは分かっているが、彼がそれらの最終回で注目していたのはストーリーラインではない。「その最終回の何が本当に良いのか、何を引き出せばいいのか、いろいろ考えました。同じストーリーラインにはほど遠いけど、これは気持ちの問題なんです。『LOST』のフィナーレには、私が『ザ・フラッシュ』で伝えたかったものと同じような感情があるんです」

彼はさらに奇抜に聞こえるのは承知の上で、コメディドラマ『ジ・オフィス』のシリーズフィナーレが『フラッシュ』のエンディングに大きなインスピレーションを与えたと明かしている。「私がホラー映画やアクションが好きなので、コメディは好きじゃないと思われがちですが、『ジ・オフィス』のシリーズフィナーレは素晴らしかったです。9シーズンにわたってあの作品を熱狂的に見続けてきたいち視聴者として、(スティーヴ・カレル演じる)マイケル・スコットに戻ってきてほしいと強く願っていたので、最終回に彼が現れてくれた時に沸き起こった感情を今でも覚えています。そこで、“『フラッシュ』のシリーズフィナーレでも、自分が感じたような感覚を視聴者に届けなければならない”と思いました。その時、過去に登場した懐かしの顔ぶれをたくさん出そうと決めたんです」

『LOST』のシリーズフィナーレは賛否両論を巻き起こしたが、ウォレスは支持者の一人だ。そして、同作からも最終回を作る上でのヒントをもらったという。「友人たちからは(『LOST』のフィナーレを支持したことで)怒鳴られましたが、6シーズンにわたってあのキャラクターたちと一緒に感動的な体験をしたんです。私にとっては、完璧な脚本よりも、そういう感動体験の方が重要なんです」

一方『エンジェル』の最終回は、生き残ったキャラクターたちが勝てそうもない悪魔との戦いに挑むというクリフハンガーで終わったが、ウォレスは『フラッシュ』も同じように終わらせることを考えたという。「『フラッシュ』を戦いの途中で、何人かは死ぬだろうという形で終わらせることもできました。『エンジェル』のトーンには、それがとてもよく合っていました。どうすれば同じような感覚のものにできるんだろうと思ったので、ちょっとひねりを加えてみたんです」と説明。とはいえ、『フラッシュ』のフィナーレはシリーズをきちんと終わらせるものだと約束する。「その意味ではクリフハンガーはない結末ですが、シリーズフィナーレの最後にちょっとしたものを入れました。ネタバレはしませんが、フラッシュの未来がどうなるかを直接的に示唆するものだと言っておきましょう。『エンジェル』のフィナーレから私が得たものは、“次はどうなるんだろう? ここから自分で新たな物語を書くことができるな”でした。私たちのフィナーレにも、そういうものがあるんです」

(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly

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