『トワイライト・ゾーン』の噛み締めたいセリフ&ナレーション5選

1959年より、5シーズンにわたって放送されたオムニバス形式のドラマシリーズ『トワイライト・ゾーン』(日本では『ミステリー・ゾーン』のタイトルで放送)は、オカルトやSFの要素を取り入れたシリーズで、過去に何度かリブートされている。

米Screen Rantが、オリジナル版から「噛み締めたいセリフ&ナレーション」を選出しており、その中から際立っている5つを紹介したい。

『トワイライト・ゾーン』の各エピソードでは、人間の心理や社会の暗部、不可思議な現象などをテーマにした物語が綴られ、予測不可能なプロットやシナリオのほか、ナレーションのロッド・サーリングや登場キャラクターが発する道徳的な教訓や心に残る名言も注目された。

シーズン2 第6話「みにくい顔」

「この地球上で、あるいは人間が生活する場所において──おそらく星々の間でも。美しさはそれを見る人の目の中にある」

本エピソードで舞台となっている世界では、豚のような鼻と垂れ下がった顔が美しいとされているが、それは社会がそう思い込むよう人々を仕向けているからに他ならない。

この言葉は、こうした基準は決定的ではなく、他の惑星では全く異なる視点が存在しうることを視聴者に伝えている。

シーズン1 第22話「疑惑」

「単なる考え、態度、偏見。それらは人間の心の中にだけ存在する武器である」

メイプル通りが突然停電となり、電話も自動車も止まってしまう。さらに異変が続き、隣人たちはエイリアンの来襲ではないかとお互いを疑い始める……。

このエピソードでは、いかに人間が破壊的であるか、特に人間が恐怖状態にある時に、どれほど破壊的になれるかが描かれる。人類の有害な信念と行動は、どんな外部の脅威(=このエピソードでいうエイリアン)よりも危険であり、それが他者と敵対する動機となった時に起こり得る暴力の可能性を効果的に説明している。

シーズン3 第3話「生と死の世界」

「その“ダメージ”の正体を知っている人はいるのだろうか。もしかしたら、そのうちのひとつは、平常時の自分の真の姿を知ることなのかもしれない」

この回では核攻撃への警戒が発令され、物理学者のビル・ストックストンが自宅に用意していたシェルターをめぐり、隣人同士が争いを始める展開となる。

ビルは、人間は恐怖心により自分の中の最悪の部分を引き出してしまうと諭し、その憎悪に満ちた状態が人間の実際の姿なのか、もしくは悲惨な状況が人間の真の姿を浮かび上がらせたのかを問うている。

シーズン3 第5話「栄光の報酬」

「不可能なことはない。あるのは他の物事よりも可能性が低い。それだけだ」

伝説的なビリヤードの達人であるジェームズ・ハワード・“ファッツ”・ブラウンとの対決を望む男の前に、死んだはずの達人が現れて命を懸けたゲームが始まる。

ジェームズが発したこの言葉は、たとえ実現不可能なことがあったとしても、世界の可能性は無限だと伝えている。『トワイライト・ゾーン』ではあり得ないような出来事がいくつも描かれるため、かなり皮肉をこめたセリフだと言えるだろう。

シーズン1 第23話「夢の中に消えた男」

「自分が本物だと思い込んでいる物と心の中で作られた物の境界線が、どれほど薄いかが分かるだろう」

ビジネスマンの男は、ふと気づくと映画のセットにいた。どうやら彼には、もう一つの人生があるようで……。このエピソードでは、自分の実生活と演じるキャラクターの生活の違いが分からなくなる、俳優のジェラルド・ライガンを主人公に描く。

ラストでは飛行機で現実世界から脱出したことで、彼の信念と現実の境界線が曖昧になる。このエピソードは誇張されて極端に描かれているが、心や頭の中で作られた物語が、現実で起こっていることと見分けがつかなくなるくらいリアルに感じられるというのは、よくあることだろう。

(海外ドラマNAVI)

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