『ゲーム・オブ・スローンズ』ファンに嫌われた俳優、反発を受けソーシャルメディアから離れていた

米HBOの大ヒットファンタジー大河『ゲーム・オブ・スローンズ』のある役を演じ、ファンから嫌われた俳優が、ソーシャルメディアの危険性を語った。米EWが報じている。

当時はかなり激しい反発があった

本作のファンなら、ウェイフというキャラクターのことはよく覚えているはずだ。本作の第五章で、アリア・スターク(メイジー・ウィリアムズ)が顔のない男たちの一人になるための訓練を受けているときに、生き地獄を味わわせ、殺そうとさえした人物だ。そして、人気ドラマでうまく仕事をこなしている俳優の多くが知っているように、ファンはキャラクターとそれを演じる俳優の境界線を曖昧にしてしまうことが往々にしてある。

ウェイフを演じたフェイ・マーセイもそうだった。フェイは英インディペンデントにこう語った。「本作が公開された後、一時期はかなり激しい反発があったんです。私が演じたキャラクターのせいで。(ファンは)ウェイフを嫌っていました。だってメイジーのキャラクターのアリアを、まるで、棒で殴っているようなものだったのですからね」

ソーシャルメディアは残酷なツールになり得る

フェイは現在、ソーシャルメディアである程度は活動しているが、本作が放送されていた当時は、"一歩引く"必要があったという。「ソーシャルメディアは残酷なツールになり得るし、私たちは皆それを知っています」

彼女はソーシャルメディアの極限を描いた2016年の『ブラック・ミラー』シーズン3のエピソードに出演したこともあり、付け加えた。「今、若い人たちが経験している精神衛生上の危機を見てください。それはパンデミックや十代の不安だけが原因ではありません」

共感できる人物は?

フェイの経験に共感できる人がいるとすれば、それは、『ゲーム・オブ・スローンズ』で広く嫌われているジョフリー・バラシオンを演じたジャック・グリーソンだろう。2022年12月に開催された第1回『ゲーム・オブ・スローンズ』のファンコンベンションで、彼は「ファンによるネガティブな体験などは経験がない」と言っていたが、「街でひどい目に遭わされたとか、襲われたとか、そういう噂が立ったからか、たくさんの人が寄ってくるんだ…。それに対して、僕は一度もネガティブな経験をしたことがない」とステージで説明した。「僕がひどい扱いを受けているという噂が広まったせいで、余計に優しくされるような気がする。だから、この噂はそのままにしておいた方がいいのかもね」

そんなフェイは、Disney+で配信中の『キャシアン・アンドー』でモン・モスマのいとこ、ヴェルを演じている。(海外ドラマNAVI)

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Photo:『ゲーム・オブ・スローンズ』©2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.