『アベンジャーズ』ドン・チードル、サミュエル・L・ジャクソンとの初共演について語る

『アベンジャーズ』シリーズなどのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に出演しているジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン役のドン・チードルとニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソン。何度も同じ作品に名を連ねてきたドンとサミュエルは友人でもあるが、一緒に撮影したのは新作ドラマ『シークレット・インベージョン』が初めてだったという。

10年以上関わり続けて初めて、友と対面

6月21日(水)よりDisney+(ディズニープラス)で日米同時配信となる新たなマーベルドラマ『シークレット・インベージョン』では、“アベンジャーズの創設者”で国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(シールド)元長官のフューリーが、地球外からのインベージョン(侵略)を阻止すべく立ち向かう。

フューリーは侵略を阻むために尽力する中でローディと対面することに。その時のことを、ドンは米Entertainment Weeklyのインタビューで以下のように振り返っている。

「撮影初日、僕たちは椅子に座りながら、“ずっと前に(共演が)実現すべきだったけど、それでも今こうして顔を合わせたことは素晴らしいことだ”という心境になっていたよ。サムはいい友人で、彼のことはずっと前から知っているんだ。そんな彼と一緒のシーンが撮影できたのはクールだったね」

とはいえ、『シークレット・インベージョン』でのローディとフューリーは仲間とは言えない関係にあるという。同作でのローディは空軍から離れて大統領の右腕的な存在となっており、「フューリーの立場と正反対とは言わないけど、かなり遠い位置にいるんだ」とドンは説明する。作中で複雑な関係にあるものの、私生活では親しいサミュエルの演技を間近で見られたことは大きかったようで、「サムの演技を見ると、なぜ彼がこれだけ俳優として尊敬されているのかが分かるよ」と語る。

ドンはさらに、この『シークレット・インベージョン』はスーパーヒーローが派手なアクションを披露するような作品ではなく冷戦下のスパイスリラーのようなトーンのものだと述べている。

「この作品は、MCUの幅の広さを示している。サイレンや警報が鳴り響く中で大掛かりな特殊効果を用いるというよりは、『ボーン・アイデンティティー』や1970年代の映画のトーンに近いね。陰謀、諜報活動、裏切りなどが描かれるんだ」

ドンは2010年の『アイアンマン2』から、シリーズ1作目でローディを演じたテレンス・ハワードに代わって同役を演じてきた。ローディ役をオファーされた際には2時間後に承諾したそうで、「とても楽しい仕事。あの時、2時間でオファーを受けることを決めて良かったよ」と笑いながら回想する。

現在はローディを主役にした映画『Armor Wars(原題)』も進められている。キャプテン・アメリカやソーといったスーパーヒーローと違って生身の人間であるローディは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で墜落したことから身体障害を抱えることになったが、ドンはそんな面も含めてこのキャラクターを演じることにやり甲斐を感じている。

「ローディというキャラクターをこれからも深堀りできるのは楽しいね。彼を突き動かすものが何かを描けるのは今回が初めてかもしれない。彼に身体的なチャレンジがあることはみんなも知っているけど、ローディの感情、心理に迫るような描写はできていなかったから」

ローディとフューリーの共演シーンにも注目の『シークレット・インベージョン』は、Disney+(ディズニープラス)にて6月21日(水)より独占配信。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly