【配信ランキング】海外ドラマ・映画|スティーヴン・ユァンの最新作『BEEF/ビーフ』が堂々1位!

全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。

「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。

配信ランキング(ニールセン調べ)

2023年4月10日(月)から4月16日(日)までの順位は以下の通り。

オリジナル
1.『BEEF/ビーフ ~逆上~』(Netflix/計10話)...15億9000万分
2.『ナイト・エージェント』(Netflix/計10話)...11億6600万分
3.『ラブ・イズ・ブラインド ~外見なんて関係ない?!』(Netflix/計56話)...10億8700万分
4.『マンダロリアン』(Disney+/計23話)...10億2500万分
5.『フロリダマン』 (Netflix/計7話)...6億4900万分
6.『アメリカン・マンハント: ボストン爆弾テロ事件』(Netflix/計3話)...6億1900万分
7.『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』(Apple TV+/計27話)...6億1400万分
8.『トランスアトランティック -世紀の亡命プロジェクト-』(Netflix/計7話)...3億2700万分
9.『オブセッション』(Netflix/計4話)...2億8700万分
10. 『スター・トレック:ピカード』(Paramount+/計29話)...2億7600万分
非オリジナル
1. 『ココメロン ~うたってまなぼう~』(Netflix/計22話)...8億3000万分
2. 『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix / Paramount+/計340話)...7億9700万分
3. 『ブルーイ』(Disney+/計114話)...7億4400万分
4. 『サウスパーク』(HBO Max/計312話)...7億2600万分
5. 『グレイズ・アナトミー』(Netflix/計397話)..6億4500万分
6. 『キング・オブ・メディア』(HBO Max/計33話)...6億3800万分
7. 『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』(Netflix/計327話)...5億2900万分
8. 『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』(HBO Max/計265話)...5億分
9. 『シェイムレス 俺たちに恥はない』Netflix/計134話)...4億3300万分
10. 『ハートランド物語』(Netflix/計222話)...3億9700万分
映画
1.『ラスト・キングダム:死すべき7人の王』(Netflix/計1話)...4億5100
2.『アレックスとチュパ』(Netflix/計1話)...4億5000万分
3.『ラストスタンド』(Netflix/Hulu/計1話)...4億3800万分
4.『Cocaine Bear(原題)』(Peacock/計1話)...3億2400万分
5.『チケット・トゥ・パラダイス』(Prime Video/計1話)...2億8100万分
6.『マチルダ・ザ・ミュージカル』(Netflix/計1話)...2億7000万分
7.『モアナと伝説の海』(Disney+/計1話)...2億5100万分
8.『マーダー・ミステリー2』(Netflix/計1話)...2億4600万分
9.『ロラックスおじさんの秘密の種』(Netflix/計1話)...2億2500万分
10.『ハンガー: 飽くなき食への道』(Netflix/計1話)...2億1000分

※()内は前週の順位。NEWは前週ランクインしていなかったもの(新作、新シーズンが配信スタートとなったもの、旧作など全て含む)。
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。

【オリジナル】やっぱり強かった!スティーヴン・ユァン主演の話題作

オリジナルシリーズでは4月6日(木)から配信が始まったNetflixの『BEEF/ビーフ ~逆上~』が15億9000万分を記録して1位に。手掛ける作品は絶えず話題を呼ぶA24が、アジア系の才能あふれるキャスト・スタッフと共に贈る全10話のダークコメディドラマ。

主人公のひとりダニー役を演じるのは『ウォーキング・デッド』で世界的ブレイクを果たし『ミナリ』や『NOPE/ノープ』など大作映画にも引っ張りだこのスティーヴン・ユァン。もうひとりの主人公エイミー役はコメディアンのみならず、女優や作家としてもマルチに活躍するアリ・ウォン。Netflixオリジナルでの出演作では『いつかはマイ・ベイビー』が有名なところ。

激昂した男女の衝突から見えてくる日々の葛藤などの人間ドラマが楽しめる本作は、アーティスティックな演出も注目ポイント。Netflixのアンソロジーシリーズ『easy イージー』のように、毎話変わるオープニングタイトルのアートなど美的感覚も刺激される。実はこのアートは第1話を除いて、アイザック役を演じるデヴィッド・チョーによるもの。そのほかにも、各話の題名がヴェルナーやヘルツォーク、フランツやカフカ、といった有名な作家や思想家からの引用になっているなど、こだわりが詰まっている。

『BEEF/ビーフ』以外にも、Netflixの新作シリーズが続々ランクイン。『フレイザー家の秘密』のエドガー・ラミレスが主演を務めるクライムサスペンス『フロリダマン』や、『アンオーソドックス』製作陣によるジリアン・ジェイコブス主演のサスペンス『トランスアトランティック -世紀の亡命プロジェクト-』、インディラ・ヴァルマ出演の全4話の官能ドラマ『オブセッション』などバラエティに富んだ新作が人気を呼んでいるようだ。

【非オリジナル】毛色の異なる家族ドラマに注目!

非オリジナルシリーズで前回から新たにTOP10 入りを果たしたのは『キング・オブ・メディア』と『ハートランド物語』の二作。家族の間で巻き起こるドラマを描いた作品が揃った。

2007年の放送開始以来、英語圏を中心に支持され続けている『ハートランド物語』はシーズン16に突入。2015年にカナダのテレビ史上最も長く続く1時間ドラマになったが、いまもなおその記録を塗り替え続けている。

エミー賞13冠に輝いた『キング・オブ・メディア』(別タイトル『サクセッション』『メディア王 ~華麗なる一族~』)は本国でファイナルシーズンが3月26日(日)から配信開始。毎週1話ずつ解禁され、5月28日(日)に幕を下ろす予定だ。

メディア業界に君臨する富豪一族の後継者争いを描き、観る者を釘付けにした人気作にはどのような結末が待ち構えているのだろうか?最終話配信まで、ますますランキングの結果を伸ばしていきそうだ。

【映画】

映画では、海外ドラマ『ラスト・キングダム』の続編映画『ラスト・キングダム:死すべき7人の王』が、配信開始からわずか二日で1位を獲得。

ヴァイキングことデーン人とサクソン人との戦いを描き、2015年から2022年にかけて配信された『ラスト・キングダム』は、歴史好きはもちろんアクション好きからも評価の高い一作。監督は本家シリーズでもメガホンを取り、製作総指揮にも名を連ねたエドワード・バザルゲットが務める。映画を見てハマったら本家ドラマ版を見始めてみるというのもひとつかも。

KanaKo

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Photo:『BEEF/ビーフ ~逆上~』©ANDREW COOPER/NETFLIX