『ピーター・パン&ウェンディ』ジュード・ロウがフック船長に!俳優としての魅力を振り返ろう

2023年に創立100周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニー。エンターテインメントを通じて世界中に夢と希望を与え続けてきたディズニーが、この記念すべきタイミングで新たに贈るのは、大人気ファンタジー「ピーター・パン」を題材にした最新映画『ピーター・パン&ウェンディ』。本作でお馴染みのフック船長に扮するのは数々のキャラクターを演じてきた名優ジュード・ロウ。出演映画を振り返りながら彼が演じるフック船長に注目してみたい。

ジュード・ロウの代表作を振り返ろう

『ガタカ』

1998年公開の遺伝子を題材にした近未来SFサスペンス映画。

本作でジュードが演じるのは下半身不随となった元水泳選手のジェロームだ。主人公のビンセント(イーサン・ホーク『6才のボクが、大人になるまで。』)はジェロームの遺伝子を使って彼本人になりすまし、幼い頃からの夢である宇宙飛行士になろうとする。ジェロームは自分が最高の遺伝子を持っているという優越感を持ちつつも、水泳で世界一位になれなかった自分自身に絶望し、事故により半身不随になりさらなる挫折を味わった。しかし、ビンセントがその逆境をどんな手を使っても乗り越えようとする姿を見て、ジェロームもまたそれを生き甲斐としていく。

ジュードはそんなジェロームが抱える苦悩と挫折を、抑え気味でありながらじわじわと全身から染み出してくるような気迫の演技をする。そしてビンセントとジェロームが気づけばどちらにとってもお互い欠かせない存在となっていき、ビンセントを全力で応援し手助けするようになるという繊細な役柄を、当時まだ無名であったジュードが見事に演じ切り、その高い演技力を世に知らしめた。

『リプリー』

過去に『太陽がいっぱい』として映画化された原作を1999年に再映画化したサスペンス作品。

本作でジュードが演じたのは裕福な富豪の息子ディッキー。アメリカの名門大学を卒業後、イタリアで自由気ままな生活を送っており、自由とジャズを愛する美青年を好演。主人公の貧しい青年リプリー(マット・デイモン『レインメーカー』)が、人生を乗っ取ろうと近寄っていくのがこのディッキーだ。

一流のファッションをさらりと身にまとい、美しい恋人と暮らすなど”男性があこがれる理想の男性”を表現しており、ジュードの瑞々しい色気と時折見せるミステリアスな表情など“艶“を感じさせる演技により男女を問わず多くの観客を魅了した。本作で俳優としても高く評価され、アカデミー助演男優賞にノミネート、さらに英国アカデミー賞助演男優賞を受賞し、一気にハリウッドスターとしての階段を駆け上がった。

『ホリディ』

2006年公開のラブストーリー作品。

キャメロン・ディアス(『チャーリーズ・エンジェル』)演じる主人公のアマンダが一夜にして恋に落ちるイギリス人男性のグラハムを演じたジュード。グラハムはもう一人の主人公アイリス(ケイト・ウィンスレット『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実』)の実の兄で、絵にかいたような魅力的な男性として登場。次第にアマンダとの仲を深めていくが、実はある秘密を抱えていることがばれてしまい…。

ジュードはいかにも遊んでいそうな雰囲気を醸し出しつつ、意外と誠実で落ち着いた大人の円熟味を表現。そこへくすっと笑えるチャーミングさを垣間見せてくれる、ラブストーリー×ジュードの魅了が最大限に引き出された作品だ。

『シャーロック・ホームズ』シリーズ

2009年に第一作目が公開された英米合作のアクション・ミステリー映画。

アーサー・コナン・ドイルが生んだ、言わずと知れた名探偵シャーロック・ホームズのキャラクターにインスピレーションを受け、アクション満載のオリジナルストーリーによって映画化した冒険活劇。ジュードはホームズの相棒である医師のワトソンを演じたが、元々ホームズ役のロバート・ダウニー・Jr.の大ファンであることから、本役を引き受けたそう。

ワトソンはホームズに振り回されながらも、彼を見捨てることができない最高のパートナーだが、ジュードが演じることによりスタイリッシュでありながらシニカルでチャーミングさも兼ね備える新しいワトソン像を体現。激しいアクションもこなす、ジュードの新たな魅力が垣間見れる作品の一つだ。

『ファンタスティック・ビースト』シリーズ

「ハリー・ポッター」シリーズともつながる新たな名作ファンタジーシリーズ。

2作目から登場したジュードは、ホグワーツ魔法魔術学校の校長であり“史上最も偉大な魔法使い”といわれるアルバス・ダンブルドア役に。主人公ニュート・スキャマンダーの師でもあり、彼が退学させられそうになった際に強く反対してくれた慈悲深い一面も持つキャラクターだが、そんな華々しい経歴とは裏腹に複雑な過去を抱えているという難役。

そんな難しくも重要な役柄を、重厚な存在感の中に潜む迷いや葛藤などを表現し、「ハリー・ポッター」の中心的なキャラクターであったダンブルドアの新たな一面をジュード・ロウの名演によって見せてくれた。

『ピーター・パン&ウェンディ』では有名ヴィランに!

今まで紹介してきたようにジュードはSF、サスペンス、ラブストーリー、アクションなどの作品で様々なキャラクターを演じてきた。そんな彼が今回『ピーター・パン&ウェンディ』で新たに演じるのが、かの悪名高い有名ヴィランであるフック船長だ。フック船長といえば、ピーター・パンの宿敵であり、二人の決闘中、ピーターに腕を切られたことをきっかけに彼のことをとても憎んでいるという役どころ。

ディズニー・アニメーション『ピーター・パン』では、ずる賢く残忍なフック船長と、間抜けなお調子者の部下スミーとの、ドタバタ劇も見どころの一つであり、おなじみのワニとのスリリングでありながらどこか笑ってしまうようなシーンも記憶に残っているのではないだろうか。本作ではそんなフック船長とピーター・パンの間に起った、今まで語られなかった過去が明らかになる。今まで宿敵という間柄だった彼らの過去にはどんな物語が待っているだろうか――。艶のある美しい容姿を備え、その見事な演技力によって、世界中の人々を魅力してきたジュード・ロウは、今まで誰も見たことのない新しいフック船長像を見せてくれる。

『ピーター・パン&ウェンディ』はいよいよ今週4月28日(金)よりDisney+(ディズニープラス)で独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)

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