Prime Video(アマゾンプライム)の超大作ドラマシリーズ『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』。ドラマ史上最高の制作費をかけた同シリーズだが、そのシーズン1は十分利益が出ているとAmazon幹部が語った。米Deadlineが報じている。
加入者大幅増加、以外の+αも
シリーズ配信開始前の昨年に発表された、8話構成のシーズン1の制作費は4億6500万ドル(約637億円)。ドラマシリーズの予算としては史上最高額という記録を打ち立てた。
Deadlineのインタビューで、Amazon StudiosのグローバルTV部門の責任者であるヴァーノン・サンダースは、この巨額な制作費という賭けは「十二分に報われた」と述べている。彼は、この作品が成功した根拠としてデータの数々を紹介。同作はまず、Prime Videoにおける配信開始初日の全世界での視聴者数(2500万人)および初日以降も含めた視聴者数(1億人以上)、そして開始期間中の全世界でのストリーミング時間(4億時間)および登録者数で新記録を樹立した。特に若年層の視聴者(18~34歳の中ではPrime Videoオリジナル作品として過去最高)および富裕層(視聴者の40%が10万ドル以上の収入のある世帯)を魅了。さらに、このシリーズの原作であるJ・R・R トールキンの小説もAmazonでの売り上げが伸びたという。
シーズン3更新発表は来年初め?
インタビューの中でサンダースは、今年10月から撮影が始まったシーズン2に期待することとして、撮影場所をピーター・ジャクソン監督の映画シリーズと同じニュージーランドから英国へ移したことの影響、そしてクリエイターであるJ・D・ペインとパトリック・マッケイが5シーズン分を想定している中でのシーズン3の更新、オークの長アダル役の俳優がシーズン1のジョセフ・マウル(『ゲーム・オブ・スローンズ』)からサム・ヘイゼルダイン(『よみがえり ~レザレクション~』)に代わったことなどにも言及。サンダースはまた、映画版でおなじみのキャラクターが今後さらに登場することも予告した。
「このシリーズは非常に大きな成功であり、世界中で信じられないほどの好成績を収めています。これは我々にとって最大規模のドラマであり、これまで送り出した作品の中で最も多くの視聴者を集めました。シーズン1の全話が配信された後、今から見始めようとする人が急増しました。この作品がきっかけで原作小説への関心が再び高まり、Amazonでの書籍の売り上げが急激に伸びたことも大きな誇りです。会社全体の成功であり、制作の投資額が大きかったものの、それ以上の収穫がありました」
「このシーズンは今後も数シーズンにわたって続けていくつもりですし、これからも楽しみな理由がいくつもあります。クリエイターのJ・D・ペインとパトリック・マッケイは素晴らしい仕事をしてくれました。シーズン3の更新については、おそらく2、3ヶ月後くらいにはお知らせできるのではと思います。今はシーズン2に取り組んでいるところなので、その先に関してはまだいろいろと準備が必要ですが、来年にはニュースをお届けできるでしょう」
「シーズン2を前シーズンとはまったく異なる場所で撮影できるのも、英国をはじめとしたヨーロッパ各国で制作する利点の一つです。新シーズンでは映画版や原作の印象的な瞬間を彷彿とさせるような、より大きな戦いも見られるでしょう。そしてアダル役についてですが、これだけ多くのキャラクターがいる作品では、残念ながらそういうこと(俳優の変更)も起きてしまうものです。ジョセフはとても素晴らしい演技をしてくれました。同役を新たに演じるサムにも期待しています。シーズン2でのアダルには本当にエキサイティングでダイナミックなことが起きると思います。また、原作でおなじみのキャラクターがドラマ版でも登場することはすでにお伝えしていますが、まだ全員は紹介していないはずなので、今後のサプライズを楽しみにしていてください」
『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン1(全8話)は、アマゾンプライムビデオにて絶賛独占配信中。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Deadline
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Photo:『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』シーズン1 ©Amazon Studios