強敵クオリッチ役のスティーヴン・ラングが脚本を読んで涙!?『アバター』最新作への熱い想いを語る

全世界歴代興行収入第1位に輝き、それまでの映像界の常識を一変させた革命的超大作『アバター』(2009)。映画の頂点を極めた巨匠ジェームズ・キャメロンが13年間心血を注いだシリーズ最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』がついに公開を迎えた。
本作では、前作で命を落としたはずの元海兵隊の大佐・クオリッチが再び復活することで話題となっているが、クオリッチを演じたスティーヴン・ラングは敵役にも関わらず脚本を読んで涙を流したそうで、本作に対する熱い思いを明かした。

「強く感情移入した」


深淵なる海の美しさを異次元の“没入型”映像で描き出すとともに、そこに暮らすナヴィたちの家族の絆のストーリーが描かれる本作。神秘の星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイクは、ナヴィの⼥性ネイティリと家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた。そこに、再びクオリッチ率いる人類がパンドラに現れる。彼らは、一家を神聖な森から追い出し、彼らが⾝を寄せた、“海の部族”の住む美しい海辺の楽園にも侵略の手を広げていく…。
『ドント・ブリーズ』シリーズでも元軍人の盲目の老人を演じ、目的を邪魔する者はどんな手段を使っても徹底的に排除するような“ヤバイ奴”を演じてきたスティーヴン・ラングだが、再びクオリッチ役として参加した『ウェイ・オブ・ウォーター』について聞かれると「脚本を読んだ時は涙が出てきたよ」と、悪役にも関わらず涙を流したというギャップを見せ、感動の物語が描かれていることを告白した。

さらに、「ストーリーとキャラクターに強く感情移入したんだ」と涙を流した理由を明かし、「同じことが繰り返し起こらないのも素晴らしいと思ったし、前に起きた出来事にプラスして問題が積み重なっていき、どんどん危機感が増すんだよ。このストーリーの中では、「まさかこんなことが起きるとは」という予測不能な出来事が何度も起きし、パンドラの世界の違う側面が出てきて、キャラクターに新たな道が拓かれる。すごくエキサイティングだ。楽しみなことがたくさんある」と言及。人間のジェイクがパンドラの世界に魅了され実際にナヴィとなった前作から、父親となったジェイクが家族やパンドラを守るために奮闘する物語へとステップアップした本作の魅力を存分に語った。

プライベートはおちゃめ?

そんなラングが演じる本作のクオリッチは、人間ではなくナヴィのアバターとして再び現れ、ジェイク一家との激戦を繰り広げる。ラングの公式SNSでは『ドント・ブリーズ』の製作陣と踊るおちゃめな姿や家族団らんの写真を投稿するなどプライベートはまるで役と真逆だが、70歳にして軍人並みの肉体を兼ね備えたラングの悪役ぶりには是非注目してほしい。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は全国劇場にて公開中。(海外ドラマNAVI)

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