『ゴッドファーザー PARTII』と『レイジング・ブル』でアカデミー賞を2度受賞し、その後も『グッドフェローズ』『世界にひとつのプレイブック』『ジョーカー』など様々な作品で活躍する名優ロバート・デ・ニーロ。映画をメインに活動してきた彼が、ついにドラマシリーズにレギュラーとして出演することがわかった。米Varietyが報じている。
政治サスペンスで元大統領に
現在79歳のロバートが出演するのは、『ナルコス』シリーズの脚本家であるエリック・ニューマンと『メイズ・ランナー』『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』の脚本家であるノア・オッペンハイムによるNetflixのリミテッドシリーズ『Zero Day(原題)』。プロットの詳細は伏せられているが、ある関係者によると、この作品は政治サスペンスで、ロバートは元米国大統領を演じるという。
ロバートはニューマン、オッペンハイムとともに製作総指揮も担う。脚本はニューマン、オッペンハイム、そしてドナルド・トランプ元大統領のロシア疑惑を報じてピューリッツァー賞を受賞したジャーナリストの一人であるマイケル・シュミットが執筆予定。ロバートはトランプ元大統領を何度も痛烈に批判していたことで知られる。
ドラマデビューの機会は何度もあったが…
実は、ベテラン俳優のロバートにはこれまで何度もドラマデビューのチャンスが訪れていた。2013年、ジェームズ・ガンドルフィー二(『ザ・ソプラノズ/哀愁のマフィア』)の急逝を受けて、ジェームズが出演するはずだった米HBOのリミテッドシリーズ『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』でロバートが代役を務めることになったものの、スケジュールの都合が合わず降板。その役は結局ジョン・タートゥーロが演じている。さらには2016年、ロバートは『世界にひとつのプレイブック』などで組んだ監督デヴィッド・O・ラッセルが手掛けるAmazonの新作に出演すると報じられた。しかし、同作のプロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題が翌年に判明したことから企画は頓挫。今回の企画がこのまま実現すれば、最も有名な映画俳優の一人とも言えるロバートにとってキャリア初のドラマレギュラー出演となる。
とはいえ、ロバートは配信会社やテレビ界と過去にも仕事をしており、自身が製作し、主演も務めた2019年のNetflix映画『アイリッシュマン』はアカデミー賞で作品賞ほか10部門にノミネートされた。プロデューサーとしても活躍する彼はエミー賞にも複数回ノミネートされており、俳優としてはバーニー・マドフを演じた2017年のHBO映画『嘘の天才 ~史上最大の金融詐欺~』でテレビ映画&リミテッドシリーズ部門の最優秀男優賞の候補に上っていた。(海外ドラマNAVI)
参考元:米Variety
★『ナイト・オブ・キリング 失われた記憶』を今すぐ視聴する★
Photo:ロバート・デ・ニーロ(2021年のもの) (C)BANGSHOWBIZ 2021