『LUCIFER』ショーランナー、放送禁止用語の使用やスピンオフを語る

米FOXにてシーズン3で打ち切られた後にNetflixに救済され、シーズン6をもって有終の美を飾った大人気ファンタジードラマ『LUCIFER/ルシファー』。そのファイナルシーズンのDVDがアメリカ本国で発売されたことを祝し、ショーランナー二人が、FOXでは不可能だった放送禁止用語の使用やメイズを主人公にしたスピンオフについて語っている。

削除シーンも?

米TV Lineのインタビューに、ショーランナーのイルディ・モドロヴィッチ(『ダニーのサクセス・セラピー』)とジョー・ヘンダーソン(『ホワイトカラー』)が登場し、「Netflixでは言葉遣いや性的な表現など、必要なかったかもしれないけれど止めたものはありますか?」との質問に答えた。

モドロヴィッチ:「(冗談で)乱交シーンをカットしたことはあるよ」

ヘンダーソン:「“削除されたシーン"として売り込むべきだね(笑)! シーズン4では、“FxxK”という言葉をよく使って遊んだよ。というのも(地上波のFOXから検閲が緩いNetflixへ移って)、どれだけ番組にエッジを効かせて、どれだけダークに出来るかという思いがあった。(FOXでは)俳優が“F”の爆弾を落として、削除されたシーンがたくさんあったからね。3シーズンにわたり、その言葉を一貫して使っていないことにも気づいた。それに、意外と家族が一緒に見ている番組なんだ。だから、そのトーンと世界観を維持しつつ、新しいオモチャで遊びたいと思ったんだ。ついにシーズン5でFワードを使うことになったのは、それが理由だよ。“よし、これを特別なものにするなら、 最も特別でない方法で使うべきか?”と考えた。ルシファーの抜け目なさを伝える形で」

モドロヴィッチ:「最初にFワードを使ったのは、“He fxxking shot me(奴が撃ちやがった)”というセリフなんだ。面白かったのはキャスト陣が、“僕たちはNetflixにいるんだ!”という反応を見せたこと。脚本になくても、“ここで Fxxk You”って言うべきかな”という意見も出たし、 そうすると、“ここでは使わない方がいいんじゃないか”みたいな感じになるんだよ」

スピンオフの可能性

続けてインタビュアーに、「メイジ/マジキーンを主人公にした、スピンオフの話しがあったと耳にしたのですが」と話題を振られ、ヘンダーソンが説明している。

ヘンダーソン:「常にスピンオフの話はある。正直なところ、特に初期の頃はそうだった。そして、これが一発勝負であることを理解した上で、すべてのキャラクターで出来るだけ多くのストーリーを語ることに集中し、シーズンを終えてからスピンオフの話をすることにしたんだ。特にメイズが賞金稼ぎになったあたりから、頭の中でその番組を空想していたよ。シーズン2~4では、これらのキャラクターの可能性をすべて見出した時期が何度もあった。そして、“限られた時間の中で、どうすれば彼らの物語を全部語れるだろうか?”という点にフォーカスしたんだ。そして、もし将来スピンオフが出来るような幸運に恵まれたら、新しいストーリーを見つけるために知恵を十分に絞らなければならないね」

『LUCIFER/ルシファー』はシーズン1~6がNetflixにて独占配信中。
(海外ドラマNAVI)

Photo:『LUCIFER/ルシファー』LUCIFER and all related characters and elements are trademarks of and (C) DC Comics. (C) 2016 Warner Bros. Entertainment Inc.