『ブレイキング・バッド』アーロン・ポール、「ジェシーとは完全にお別れ」

2008年から2013年にかけて放送された『ブレイキング・バッド』でジェシー・ピンクマンを演じ、先日幕を下ろしたスピンオフ『ベター・コール・ソウル』でも同役で再登場したアーロン・ポールが、今後ファンが新たなジェシーを見ることはないだろうと話している。

歴史に名を残すシリーズに

先日惜しまれつつもシーズン6をもって幕を下ろした『ベター・コール・ソウル』。大人気シリーズのスピンオフということもあり、本家からアーロン演じたジェシー・ピンクマンと、ブライアン・クランストン演じたウォルター・ホワイトの名コンビ出演が長く期待されていたが、ファイナルシーズンで遂に実現。大きな話題を呼んだ。しかしアーロンはこれこそジェシーのはなむけにぴったりだと考えているようだ。

「ジェシー・ピンクマンは、僕の中で特別な部分を占めている。だけど『ベター・コール・ソウル』がピンクマンを見る最後の機会だと自信をもって言える。だからいい別れだったよ」と米The Hollywood Reporterに話した。

7月29日には『ブレイキング・バッド』の主なロケ地だったニューメキシコ州アルバカーキのコンベンションセンターにウォルターとジェシーのブロンズ像が設置され、歴史に名を残すシリーズに。この感想を聞かれると「正直、どう受け止めてなんて言ったらいいかわからないよ」とコメント。「僕にとって、すべてすごく変な感じがする。これからもそうだろうと思うけど、素晴らしいことだよね。僕の心、魂にとってもニューメキシコはすごく特別な場所。アルバカーキに向かって、この旅が始まろうとしていた時、僕はキャリアにおける底辺にいた。たくさんの浮き沈みがあった。そして今、『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』のユニバースがこの銅像と共に終わりを迎えたという事実が僕にとってはシュールだね」と企画初期を振り返りながら感想を述べた。

最新出演ドラマは『ウエストワールド』

『ブレイキング・バッド』が成功しなければ、間違いなく今も俳優として厳しい状況だったと思うと話しているアーロン。そんな彼はHBOの超大作『ウエストワールド』最新シーズンにも出演。現地ではシリーズ史上最高シーズンとの声もあるほど反響を呼んでいる注目作だが、日本では8月26日からU-NEXTにて配信がスタート。「“ウエストワールドお得意のひねりの一部になるのかよ”ってすごく興奮した。」と話している通り、アーロン演じるケイレブがカギを握るようだ。アーロン演じるジェシー・ピンクマンを見れなくなることは寂しいが、ケイレブはじめ新たなキャラクターで世界を魅了していくに違いない。

『ブレイキング・バッド』と幕を閉じた『ベター・コール・ソウル』はNetflixで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブレイキング・バッド』©Frank Ockenfels 3/AMC