復活した『LAW&ORDER』一度打ち切られた理由とは

1990年にスタートし、2010年に一度は幕を下ろした『LAW&ORDER ロー&オーダー』が、今年2月に再び動き始めた。2010年時点で20シーズン(全456話)続き、エミー賞ノミネート数は50を超え、『LAW&ORDER:性犯罪特捜班(SVU)』をはじめとするスピンオフシリーズも生み出してきた大ヒット作は、なぜ一度打ち切られたのか。米The Listが伝えた。

『LAW&ORDER』の生みの親であるクリエイターのディック・ウルフ(『シカゴ』シリーズ)も今回の復活を喜んでおり、米国のエンタメニュースサイトDeadlineに向けた声明では「文字通り夢が叶うということは、人生の中では滅多にあることではありません。ですが、私は実現することができました」と語った。また、米NBCUniversal Television and Streamingのエンターテインメントコンテンツ部門代表のスーザン・ロヴナー氏は、本作について「テレビ史の中で最も象徴的な作品の一つ」と称している。

作り手にもファンにも愛され続けた作品は、どうして一度打ち切られてしまったのか。

理由はシンプルなもののようで、当時、レーティングが急速に落ちていたからだという。また、製作費が高かったことも重なり、打ち切りへ踏み切られてしまったようだ。『ロー&オーダー』が終了した2010年5月、米国のポップカルチャーサイトDistractifyは、同じ時間枠でスピンオフの『LAW&ORDER:LA』が放送されることを伝えた。しかし、『LA』はわずか1シーズンでキャンセルとなり、ウルフは『ロー&オーダー』を復活させるためにさまざまな局へ売り込みを行なったというが、残念ながら納得のいく交渉はできなかったという。ウルフは2015年にも復活を試みたというが、そちらも頓挫していた。

ウルフの尽力が実り、12年という時を経て復活した『LAW & ORDER ロー&オーダー』が、『SVU』とともに長く続く作品になることを願う。シーズン10~20はAmazon Prime Videoで配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:『LAW&ORDER ロー&オーダー』© 2004 Universal Network Television LLC. All Rights Reserved.