Netflix映画『セレニティー:平穏の海』物語に隠された、超有名な米国人作家の影響とは?

オスカー俳優のマシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイが『インターステラー』以来再び共演を果たすNetflixオリジナル映画『セレニティー:平穏の海』。3月8日(金)より配信となる本作だが、ある世界的に有名なアメリカ人作家の影響が色濃く脚本に反映されていたことが明らかっとなった

『セレニティー:平穏の海』の監督&脚本を務め、『堕天使のパスポート』でアカデミー賞脚本賞にもノミネートされた経験を持つスティーヴン・ナイト(『ピーキー・ブラインダーズ』『TABOO』)は「セリフ、舞台設定、そして作品のムードは、まさにアーネスト・ヘミングウェイを意識しましたよ」と語り、ヘミングウェイの世界観を目指したことを明かした。

更に「この脚本を書こうとしたきっかけは、数年間にセント・ルシアからフィッシング・ボートに乗ったんだ。その時会った船長が凄くいい人で、僕にビールをご馳走してくれたりした。そして魚がくると、彼は魚に夢中になった。彼にとって唯一大事なものは魚だったんだ。そんな彼をみて主人公ベイカーのキャラクターを思いついたんだ」と実際に船に乗っていた時に思いついた規格であることを語った。

本作の主人公ベイカー(マシュー)は、過去に心の傷を負った漁船の船長で、伝説のクロマグロを追い求めている。過去から逃げるようにカリブ海の島に移り住むが、美しい元妻カレン(アン)の出現によって、貧しいが平穏だった彼の人生は狂わされてゆく。

ナイトの言葉通り、海や、漁師、そして少しマッチョ的なライフスタイルの主人公など、ヘミングウェイの小説に出てきてもおかしくない要素が多く詰め込まれていることがよく分かる。そんなベイカーを演じたマシューは、「スティーヴンに、"脚本に変更を加えないでくれ!セリフも一言もかえないで!"とメールしたのを記憶しているよ」と語り、即座に出演を快諾したと言う。「ベイカーは自分の意志を舵取りしながら、ストーリーの結末までたどり着かなければならない。自分の人生の探偵役は自分であり、何が現実なのかを自分自身で突き止めなければいけないんだよ」と、ベイカーの難しい役どころを語ってくれた。

豪華キャストで贈るNetflixオリジナル映画『セレニティー:平穏の海』は3月8日(金)より配信。(海外ドラマNAVI)

Photo:

Netflixオリジナル映画『セレニティー:平穏の海』