クリスチャン・ベイルが主演し、アダム・マッケイ監督×ブラッド・ピット製作で、リーマンショックにつながる金融市場を舞台に描き大ヒットとなった『マネー・ショート 華麗なる大逆転』チームが再集結する映画『バイス』がいよいよ4月5日（金）よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開される。ワイオミングの田舎の電気工から"事実上の大統領"に上り詰め、アメリカを自在に支配し、アメリカ史上最も権力を持ったといわれるディック・チェイニー副大統領の前代未聞の裏の姿を描いた社会派エンターテイメント。本作でチェイニーの20代から70代までの人生を演じるために、体重を約20キロ激増して臨んだクリスチャン。ゴールデングローブ賞では見事主演男優賞を受賞した彼のインタビュー映像を入手したので紹介しよう。
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出演キャストはクリスチャンの他に、妻リンに扮する『KIZU-傷-』のエイミー・アダムス、数十年にわたってチェイニーの指導役を務めるドナルド・ラムズフェルド役に『ザ・オフィス』のスティーヴ・カレル、ジョージ・W・ブッシュ大統領役に『スリー・ビルボード』のサム・ロックウェル、コリン・パウエル国務長官役に『ゴーン・ガール』のタイラー・ペリー、チェイニーの娘役に『ニュースルーム』のアリソン・ピル。その他、『ブレイキング・バッド』のジェシー・プレモンス、『レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー』のエディ・マーサン、『Weeds ～ママの秘密』のジャスティン・カーク、『ザ・プラクティス／ボストン弁護士ファイル』のリサ・ゲイ・ハミルトン、『倒壊する巨塔 - アルカイダと「9.11」への道』のビル・キャンプなど、海外ドラマでもお馴染みの俳優陣が名を連ねる。
今回公開された動画では、エイプリルフールにちなみ「人を騙すのが上手いのは？」という質問に、全世界を騙したチェイニーに扮するクリスチャンが劇中の人物と出演者の名を挙げて回答している。「ファニーな人はいっぱいいる。スティーヴ（・カレル）は本当にファニー。すごい即興をやってみせたりするし。サム（・ロックウェル）とはディスコボールの下で踊ったりした。彼も本当に楽しい人だよ。エイミー（・アダムス）も。彼女はセットでもよく歌ったり踊ったりしていた。モノマネとかもしていたよ。彼女はマイクを持って歌うんだからさ（笑）。ああ、楽しかったよ（笑）。すごく良いキャストだった。この撮影は最高だった」と現場の雰囲気の良さが伝わるコメントを寄せる。
また、プライベートを含め、何度か日本を訪れたことがある彼は、初めて日本に来たのは13歳だったと明かし、その時に経験した京都での相撲観戦の思い出を語ってくれている。是非実際のインタビュー動画をチェックしてみて欲しい。
タイトルとなっている「バイス」とは、バイス・プレジデント（副大統領）を指すだけでなく、"悪徳"や"邪悪"という意味もこめられている。1960年代半ば、ワイオミングの田舎で電気工をしていた酒癖の悪い青年チェイニーは、のちに妻となる恋人リンに尻を叩かれ、政界への道を志す。大統領主席補佐官、国務長官の職を経て、2001年、ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領に就任した彼は、"影の大統領"として振る舞い始める。9.11の同時多発テロ事件では、法をねじ曲げることも、国民への情報操作もすべて意のままにし、ブッシュを差し置いて危機対応にあたり、あの悪名高きイラク戦争へと国を導いていく――。アメリカを操り、史上最強で最凶と悪名高いチェイニー副大統領の姿に迫る驚愕の内容となっている。
プランBエンターテインメントが製作、『マネー・ショート』で、第88回アカデミー賞「脚色賞」を受賞、作品賞・監督賞・助演男優賞・編集賞・脚色賞の主要5部門にノミネートされ世界中からその手腕を認められたマッケイ監督とその代表であるブラッドがプロデュースを手掛ける。マッケイ監督から、「クリスチャン以外にこの役ができる人を思いつかなかったし、もし断られていたら、多分この映画を作ることはなかった」と語るほどのラブコールを受けたクリスチャンが、体重を約20キロ激増し、髪を剃り、眉毛を脱色するなどの見た目だけでなく、演技の面でも完璧なアプローチで演じ、見事なまでにオスカー俳優の迫力を見せつける本作。そしてマッケイ監督が、型破りで自由自在な映像演出の手腕をさらにパワーアップさせ、「トランプ大統領よりも悪だ」と表するチェイニー副大統領をどのように描くのか。観るものを魅了する映画『バイス』は、4月5日（金）よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:
映画『バイス』主演クリスチャン・ベイル
@jasonfrankrothenberg
