マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を観続け、その魅力をこれまで何度も当サイトで語ってきた俳優・尾崎英二郎が、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を大展望! MCU過去21作品の随所に散りばめられた伏線から見えてきた、最終章の「見どころ」を提示している。『エンドゲーム』の予習用、あるいは復習用にご活用下さい!
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9.見逃せないカメオ出演、Easter Eggs(映像に隠された小ネタ)、そして日本のシーン!
◆2018年11月12日、マーベルのコミック世界の生みの親として知られるスタン・リーさんがこの世を去った。2019年公開の『キャプテン・マーベル』冒頭に流れた"MARVEL STUDIOS"のロゴとファンファーレは、スタン・リー追悼バージョン。そして、しっかりとスクリーンに映し出されたお馴染みのリー氏のカメオ出演シーンに、ファンたちは涙した。
まだリー氏がご存命の時に撮影されたカメオ出演のシーンは、最新作『エンドゲーム』で見られるものがひょっとすると最後かも?とも言われている。それが、物語のどこに、どんな役で配置されるかも楽しみだ。ファン全員がそのシーンを待ち望んでいる。
マーベル世界のゴッドファーザーに、どんな粋な計らいが用意されているか、期待である。
◆コミック実写化の映画の一つの楽しみは、Easter Eggs:小ネタの在りかを映像やセリフの中に見つけることである。
MCUで示された、小ネタの数々の中でも広くファンに知られ、最も見事に機能した例の一つは「ワカンダ王国」の存在だろう。MCUで最初にワカンダの"位置"が示されたのは、『アイアンマン2』の中でニック・フューリーとトニー・スタークがアベンジャーズ計画について話すシーンの背景の地図だった。S.H.I.E.L.D.長官らが監視を続ける世界中の「ホット・スポット」として、アフリカの地に印が光っているのだ。
2010年公開の同作から、ワカンダ王国の陛下ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマンが演じる、ブラックパンサー)が『シビル・ウォー』でMCUのスクリーンに登場するまで6年、アカデミー賞作品賞ノミネートも成し遂げた単独作『ブラックパンサー』までには実に8年の歳月が注がれている。
2019年、米国のディズニー社による20世紀FOX社の吸収とコンテンツなどの獲得がついに法的に成立した。これは、20世紀FOX社で作られてきたマーベル映画のキャラクターたち(X-MENやファンタスティック・フォー)が、ディズニー傘下のMARVEL STUDIOS のユニバースに合流できることを意味する(※MCUでの配役は変わる可能性が高い)。
MCUを指揮するケヴィン・ファイギ氏は、
「(X-MENやファンタスティック・フォーなどの、権利が)戻ってきたキャラクターの映画を作るのは5年ほど先になる」
と見通しを述べているが、5年先や10年先を見据えている今、例えばやがて生まれるであろう新たな『X-MEN』映画のEaster Eggsが、すでに『エンドゲーム』の中に配置されていても何ら不思議ではない。それら新作品群の"予兆"が、今回の集大成の中で見られる可能性は充分にあるのだ。
ちなみに、最新ニュースによれば、『エンドゲーム』の後に始まると思われていたMCUの次なる「第4フェーズ」は、23作目となる今年夏公開の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』後、つまり来年からスタートするとファイギ氏は明言したそうだ。つまり、スパイダーマンの続編までが第3フェーズの括りであり、同作の中で『エンドゲーム』の残した影響によるつながりのシーンが見られる可能性がある。そしてその続編の劇中かエンドクレジット・シーンで、「第4フェーズ」に観客を導くEaster Eggsが見られる可能性がある!ということだ。
◆『エンドゲーム』の予告編では、今回注目のアベンジャーがもう一人フィーチャーされている。かつてS.H.I.E.L.D.のエージェントとしてニック・フューリーやナターシャ・ロマノフと共闘していた、ホークアイことクリント・バートン(ジェレミー・レナーが演じる)である。しかし、彼が今回手にしている武器は、弓矢ではなく刀。見た目も絶望を抱えたように変わっている。彼は、『シビル・ウォー』での投獄から解放された後は、ヒーロー的な世界の平和維持活動から正式にリタイアし、妻や子供たちの元に戻っていた様子がコミックの中で描かれている。彼と家族に一体何が起きたのだろうか...。
クリントが予告編で登場している場所は日本だ。
雨の夜。彼の周りには複数の男たちが斬られて死んでいる。
2017年の夏、米国ジョージア州アトランタで、日本の繁華街のセットが組まれて撮影されていたことがメディアでスクープされた。この撮影では、多くの日本人エキストラが現地で動員されたことが判っており、男性だけでなく、女性も出演している様子が写真に撮られている。
つまり、日本が絡む場面は、この予告編のクリントのシーンだけではない可能性さえある!!
日本人俳優では真田広之さんが『エンドゲーム』のワールドプレミア(米国時間4月22日開催)に登場。以前から撮影参戦の噂が米国では流れていたが、ついに正式に出演キャストに名を連ねたことが明かされた。この日まで、プロモーション活動では日本シーンについて沈黙を守り続けたマーベル・スタジオと出演陣の徹底ぶりには頭が下がる。
日本で何が起き、なぜそこにかつてホークアイだったクリントがいるのか? クリント変貌の理由、そして真田さんのキャラクターの謎も、まもなく解き明かされることになる。
予告編ではクリントに会いに行くのがナターシャであることが見て取れるが、彼の現在の所在地を突きとめ、ナターシャに告げるのが、ニック・フューリーだったら...いや、フューリーもマリア・ヒル(コビー・スマルダーズが演じる)も塵となってこの世にいないではないか!
ならば...
同じく元S.H.I.E.L.D.エージェントのフィル・コールソン(クラーク・グレッグが演じる)だったりしたら、ファンのボルテージは最高潮に達するのではないだろうか!!?(※これもあくまでも希望的な予想...)
さてこのコラムの最後に、あと2つ、最新作で見せて欲しい!!!絶対的な見どころ(個人的に期待している部分♬)であり、「伏線回収」ポイントを書いておきたい。
それは、"最初のアベンジャー"であり、その名の示す通り、"キャプテン"としてチームの主軸に育っていった、スティーヴ・ロジャーズの「arc:アーク」だ。
arc とは、元々は"円弧"という意味で、役柄の物語の始まりから終末までの起承転結を表す言葉として、映画作家や俳優がよく使う言葉。
10.「ダンス」の約束は守られるのか?
『ザ・ファースト・アベンジャー』のクライマックスにこんなシーンがある。
第二次世界大戦末期。スティーヴ・ロジャーズは、大量破壊兵器を抱えた飛行機の中でレッドスカルを倒すと、操縦席に座り、人類をこの爆弾から守るために北極の海に飛行機ごと突っ込むことを決めた。その突入前、恋人ペギーの最後の会話を交わす。
スティーヴ:I"m gonna need a rain check on that dance.
ダンスの約束は、また次にしてもらわなきゃ。
ペギー:All right. A week, next Saturday, at the Stork Club.
いいわ。じゃあ、1週間後、次の土曜日、ストーククラブで。
スティーヴ:You got it.
わかった。
ペギー: 8:00 on the dot. Don"t you dare be late. Understood?
8時ちょうどに。遅れるのは許さない、わかった?
スティーヴ:You know, I still don"t know how to dance.
でもダンスは、踊り方がわからないけど。
ペギー:I"ll show you how. Just be there.
教えるから。来てくれるだけでいい。
スティーヴ:We"ll have the band play something slow.
バンドに、何かゆっくりの曲を演奏してもらわないと。
I"d hate to step on your...
じゃないと、君の足を踏んで...
ペギー:Steve? Steve? Steve?
スティーヴ? スティーヴ? スティーヴ?
通信は途絶えた。
スティーヴは、爆弾を積んだ飛行機もろとも、氷の海に墜落。
それから70年間。
スティーヴ・ロジャーズは、英雄キャプテン・アメリカは、海の底で眠り続けたのだ。
2の項目で前述した、『ウィンター・ソルジャー』でのセリフの後にこんな会話の続きがある。現代に蘇ったスティーヴと、人生を全うして老年となりベッドに横たわるペギーが交わしたものだ。
ペギー:Steve.
スティーヴ。
スティーヴ:Yeah?
なに?
ペギー:You"re alive.
生きているのね。
You came back.
帰ってきたのね。
スティーヴ:Yeah, Peggy.
そうだよ、ペギー。
ペギー:It"s been so long. So long.
長かったわ。本当に長かった。
スティーヴ:Well, I couldn"t leave my best girl. Not when she owes me a dance.
ああ、最高の女性を放っておくわけにはいかないよ。
ダンスを約束してくれたんだから。
さらにスティーヴは、『エイジ・オブ・ウルトロン』(※この作品は、2012年の『アベンジャーズ』に続いて、監督のジョス・ウィードンが脚本を担当)の中で、スカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセンが演じる)に魔法をかけられた時、こんな幻覚を見た...。
音楽が流れるダンスフロア。酒を酌み交わし、踊る人々の姿。
振り返ると、若いペギーが立っていた。
ペギー:Are you ready for our dance?
ダンスの用意はいい?
The war is over, Steve.
戦争は終わったわ、スティーヴ。
We can go home.
家に帰れる。
Imagine it.
想像してみて。
この時、他のアベンジャーたちも幻覚を見た。
ソーはラグナロク(アスガルドの故郷の崩壊の危機)の光景を、ブラック・ウィドウはスパイ教育をされていた過去の光景を、トニーはアベンジャーズが全滅し、死んでいる未来の予言めいた光景を。
スティーヴが見た、ペギーとの再会は、単なる幻想か、夢か? それともこれから訪れる未来の光景か?
ペギー・カーターはこの世をすでに去っている。『シビル・ウォー』の中で彼女の葬儀がしめやかに執り行われた。だがもし、アベンジャーズが『エンドゲーム』で時空を旅し、遡ることができるなら、リアリティを変えることができるなら、スティーヴが第二次大戦に貢献して勝利した、あの時代に戻り、ペギーとのダンスの約束も果たせるのではないか?
『エンドゲーム』の脚本を手がけているのは、クリストファー・マーカスとスティーヴン・マクフィーリー。
彼らは、『インフィニティ・ウォー』、そしてキャップ3部作『シビル・ウォー』『ウィンター・ソルジャー』『ザ・ファースト・アベンジャー』全てを執筆してきたのだ。つまり、この一連の作品で彼らが軸足を置いていたものは、キャプテン・アメリカのヒーロー像が確立され、挫折し、再び立ち上がっていくまでのarcだと言うことができる。
『シビル・ウォー』でのキャップの描かれ方や、比較的に登場シーンの少なかった『インフィニティ・ウォー』に、熱烈なキャップのファンが不満をこぼす声も聞こえはしたが、全ては『エンドゲーム』でのスティーヴが行き着く目的地への伏線そしてお膳立てだったとすれば、深い満足の得られる、偉大なスーパーヒーローの帰還が、最新作にして最後の映画に刻まれているのではないか。
ならば、崇高な活躍ぶりを見せてくれた「褒章」として、故郷に帰り、ペギーとのダンスの約束は果たされ、2人は手を取り合い、もう一度口づけを交わすことが叶うはずだ。
ウィードンが『エイジ・オブ・ウルトロン』で書いた幻影の中のペギーのセリフは今、僕らに温かな期待を抱かせる。
「Imagine it.(思い描いてみて)」
そして、マーカス&マクフィーリーの脚本コンビが実写のキャップを世に送り出した『ザ・ファースト・アベンジャー』のエンディングに選んだのは、スティーヴが氷漬けから現代のNYに蘇った際、彼を監視していたニック・フューリーに問われて返した、この言葉だった...
フューリー:You"ve been asleep, Cap.
眠り続けていたんだ、キャプテン。
For almost 70 years.
70年の間。
You gonna be okay?
大丈夫か(冷静になれるか)?
変わり果てた現代のタイムズ・スクエアに立ったスティーヴは、大きく目を見開き、深呼吸する。不安そうに続く、沈黙の後...。
スティーヴ:Yeah.
あぁ。
Yeah, I just...
あぁ、ただ僕は...
I data date.
デートの約束があったんだ。
マーカス&マクフィーリーなら、この最後のセリフに呼応するarcが辿り着く先を、きっと見せてくれるはずだ。
11.シールドを継承する者は? あの「フレーズ」は叫ばれるか?
『エンドゲーム』でスティーヴ・ロジャーズは一筋の涙を流す。それは一体、誰のためのものだろう。アベンジャーズのチームが分裂した結果として塵と化した仲間たちへの思いや悔いだろうか?
◆『シビル・ウォー』でのヒーロー同士の抗争の終焉に、相手を叩きのめすまでに殴り合ったアイアンマンとキャプテン・アメリカ。キャップの敵HYDRAに洗脳されていたとはいえ、自分の両親を暗殺したバッキー(セバスチャン・スタンが演じる)を許すことができないトニーと、生涯の友を守りたいスティーヴ。
裏切られたと感じたトニーは、去ろうとするスティーヴにこう言い放つ。
トニー:That shield doesn"t belong to you.
君にその盾は相応しくない。
You don"t deserve it.
持つ資格はない。
My father made that shield!
私の父がその盾を作ったんだ!
そしてスティーヴは、盾を捨て、負傷したバッキーを連れて去っていった。それ以来、スティーヴはあの無敵の金属ヴァイブレイニウム製の円形のシールドを手にしていない。
『インフィニティ・ウォー』で、サノスの手下の軍団がワカンダ王国に襲来した時、王であるティ・チャラが決戦の直前に、スティーヴを見て言う。
王:And get this man a shield.
そして、この男に盾を!
シビれるセリフだったが、与えられた盾はあの星型が描かれたものではなく、ワカンダで開発された攻撃的な型の盾だった。
『エンドゲーム』の中で、キャップがいつ、再びあのシールドを手にするのかはわからない。誰が彼に手渡すのだろうか?
最新の予告編の中で、
「Whatever it takes」
というセリフが繰り返し使われている。
残されたアベンジャーの面々が語っている言葉だ。
文字通りに受けとめれば、
「"何を犠牲にしても"あるいは"どんな手段を駆使しても"
この戦いに勝つ」
という意味である。
一歩、深読みをすれば、
スティーヴ・ロジャーズが、トニーから、
「お前には値しない」
と告げられたあのスターク製のシールドを、もう一度手に取ってでも、
この一戦に全てを賭ける、
というダブルミーニングにも捉えることができる。
キャップが彼の象徴であるシールドを装着する瞬間は、『エンドゲーム』の盛り上がりのピークの一つになるだろう。
3時間58秒で描き、回収されるべき伏線は、山ほどある。
◆さらに、『エンドゲーム』後に続くMCUの第4フェーズ(トム・ホランド版『スパイダーマン』の続編後から始まる第4期)に向けて、"キャプテン・アメリカ"という名を将来引き継いでいく者の片鱗が見られるシーンが披露される可能性もあり得る。
原作コミックの世界では、ウィンター・ソルジャーでもありキャップの親友でもあるバッキー・バーンズか、キャップの相棒でもあるファルコンことサム・ウィルソン(アンソニー・マッキーが演じる)のどちらもが"キャプテン・アメリカ"を襲名していくというarcが続いていくだけに、今後MCUでも同じことが起きるのか注目である。
ひょっとすると、バッキーとサムのどちらかがキャップのシールドを手に取るシーンが見られるかもしれないし、あるいは塵と化してしまっている状態のどちらにもそのような場面は用意されてはいないのかもしれない。
もし、新キャプテン・アメリカ襲名の行方が、この秋に新プラットフォームでスタートする「Disney+」ですでに配信が決まっているミニシリーズのドラマ『Falcon and Winter Soldier』で展開していくのだとすれば、それこそ巧過ぎるシナリオで、ファンはまた"(推しの)沼"にハマっていくに違いない。
◆いよいよ、最後の伏線について語ろう。
アベンジャーズの世界には、「アベンジャーズ アッセンブル!:Avengers assemble!」という、チームのリーダーが出撃や攻撃の合図を指示する時の決めゼリフ的な掛け声がある。このフレーズは、『アベンジャーズ』の英国版タイトルや、米国テレビアニメ版『アベンジャーズ』のタイトルにも使われている。しかし、MCUの実写ユニバースのセリフとしてはまだ使われていない。
一度だけ、『エイジ・オブ・ウルトロン』のエンディングで、キャプテン・アメリカ、ブラック・ウィドウ、ウォーマシン、ヴィジョン、ファルコン、スカーレット・ウィッチがアベンジャーズの本部基地に集合した時に、キャプテンが
「Avengers...」
と言いかけ、そこで映画が終了している。
あえてそこでは言わせない演出の編集にしてあるのだ。
おそらく『エンドゲーム』でキャプテン・アメリカがトニー・スタークと再会し、崩れかけた絆を取り戻し、正式にアベンジャーズの仲間たちと協力体制を組み、再びサノスか、あるいは思わぬ敵や立ちはだかる壁に挑む時、
キャプテンが、
「Avengers assemble!」
の号令をかけるはずだ。
世界中のファンが、その声を待っている!!!
* * *
いかがでしたでしょうか。
是非見届けたい、MCUの伏線回収と見どころ予想。
予想は当たっていれば嬉しいですが、半分くらいは外れ、「あぁっ!!!」とむしろ驚かされるような脚本家たちの想像以上の巧さに劇場で唸りたいです。
11年間のシネマティック・ユニバースの歴史に合わせて、11の項目に分けて思いつく限りの注目点を列挙してみました。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』がこれまでの積み上げの総決算であるように、今回のコラムも、僕が書いてきた一連のマーベル・ユニバースのコラムの集大成です。
至福の3時間58秒を皆さんが最高に楽しみ、このコラムが良き鑑賞のお供として役立ちますように...。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』は4月26日(金)全国ロードショー。
公式サイトはこちら
Photo:
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
©2016 Marvel
スタン・リー
©FAM020/FAMOUS
『ブラックパンサー』
©Marvel Studios 2017
ホークアイ(『アベンジャーズ』)
©FAMOUS
フィル・コールソン(『エージェント・オブ・シールド』)
©ABC Studios & Marvel
クリス・エヴァンズ
©FAM008/FAMOUS
『エージェント・カーター』
© 2014 ABC Studios & Marvel
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
©2014 Marvel
『アベンジャーズ/エンドゲーム』
©2019 MARVEL