英人気ドラマ『SHERLOCK シャーロック』の主演で人気俳優の仲間入りを果たし、マーベル映画『ドクター・ストレンジ』や『アベンジャーズ』シリーズなどにも出演しているベネディクト・カンバーバッチ。飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍する彼が、伝記映画で"エリザベス女王"と共演することが分かった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。
ベネディクトが出演する伝記映画『Louis Wain(原題)』で共演するのは、英エリザベス女王の人生を描くNetflixの王室ドラマシリーズ『ザ・クラウン』で2シーズンにわたりエリザベス女王を演じたクレア・フォイ。
『Louis Wain』は19世紀に有名になった英アーティスト、ルイス・ウェインの人生を描く伝記映画で、ベネディクトがウェイン役で主演する。ウェインは猫を描いた作品で知られ、クレア演じる妻エミリーと世界に対する愛にインスパイアされた人物だが、晩年には統合失調症を患うなど苦難も多い人生だったと言われている。その痕跡は作品からも辿ることができ、生涯を通して障害に屈せず立ち向かったことでも知られている。
英ダークコメディドラマ『Flowers(原題)』に出演して監督も務めているウィル・シャープがメガホンを取り、サイモン・スティーブンソン(『パディントン2』)と共同で脚本も担う。プロデューサーに名を連ねるのはガイ・ヒーリー(『ロンドン・スパイ』)、アダム・アックランド(『パトリック・メルローズ』)。製作を担うのはAmazon Studiosと英Studio Canalなど。
ウェインを演じることについてベネディクトは、「勇気があり、遊び心を忘れないルイス・ウェインを演じ、こんな特別な映画を作れると思うとワクワクします。ここ数年、『Flowers』を観てウィルの仕事ぶりを称賛してたんです。初めて彼に会った時に、ルイスの感動的で波乱に満ちた物語を甦らせるにはピッタリな人物だと思いました。この作品は胸を躍らせるような楽しさと、苦境に立ち向かうことの大切さ、そして愛の力を教えてくれるでしょう」とコメントしている。
ベネディクトが実在の人物を演じるのは珍しくない。2004年に英BBCで放送されたドラマ『ベネディクト・カンバーバッチ ホーキング』で「車椅子の物理学者」として著名なスティーヴン・ホーキング博士を、2010年BBC放送のドキュメンタリー『ゴッホ 真実の手紙』では世界的な画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホを、2014年公開の映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』では世界最強の暗号"エニグマ"に挑んだ実在の天才数学者アラン・チューリングといった風に、実在の人物をその都度全く違う雰囲気で熱演しており、今回のウェイン役にも期待が高まる。
またベネディクトは本作以外にも、2020年以降に『ドクター・ストレンジ』の続編『Doctor Strange in the Multiverse of Madness(原題)』をはじめとする映画6本が待機中だ。
ベネディクトが著名アーティストを演じてクレアと共演する映画『Louis Wain』は、8月10日(土)よりロンドンにて撮影スタート。(海外ドラマNAVI)
Photo:
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』
© 2014 BBP IMITATION, LLC
『ベネディクト・カンバーバッチ ホーキング』
BBC Production for BBC2 © BBC MMV
『ゴッホ 真実の手紙』
© 2019 BBC.