初の宇宙飛行士役に挑戦するブラッド・ピットが来日!『アド・アストラ』来日記者会見

スペース・アクション超大作『アド・アストラ』が、9月20日(金)より公開となる。本作で、主演&製作を務めるブラッド・ピットが約2年ぶり12回目の来日! 9月12日(木)に、東京・日本科学未来館で来日記者会見が行われた。

主人公ロイ・マグブライド(ブラッド)は、宇宙の彼方で消息を絶った地球外知的生命体の探求に人生を捧げた父クリフォード(トミー・リー・ジョーンズ)の謎を追いかけて宇宙へと旅立ち、衝撃の"救出"ミッションを描くエンターテインメント。本作は、第76回ベネチア国際映画祭でコンペティション部門に正式出品された話題作。

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主演だけでなく製作も務めたブラッドは、「映画の製作には、責任感が伴うもの。でも、物語を伝えるという製作を、僕はとても楽しみだった。プロデューサーとして、早く現場に入って、チームをまとめる。それは、スポーツのようなもの」と述べ、「毎日が挑戦の連続で失敗や間違いもあるが、とてもエキサイティングだった。この映画では昼間は俳優、夜はプロデューサーをするのが僕のスタイルだった。撮影が終わった後の音楽作業や編集にも携わっているから、まるでルービックキューブのようだったね」と役割を振り返った。

ブラッドにとって初の宇宙飛行士役。初めて体験したことを聞かれ、「このジャンルに挑戦しなかったのは、すでに素晴らしい作品が多くあったから。やるなら今までにないことをチャレンジしたかった。そんな企画を友人(で本作監督)のジェームズ・グレイが持ってきてくれた。宇宙服を着ながらピーターパンのようにワイヤーに吊るされたことは大変だったよ。どこまで吐かずにやれるかテストしたんだ(笑)」と少しおどけながら明かした。

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さらに、「正直で素直な人」と表す監督のグレイに対して、ブラッドは「"今回の僕の演技はすごく静かなものだから、もしフラットすぎると思ったら止めてくれ"とお願いした」と製作当初のやり取りも述べた。

先日、俳優業をセーブするというニュースもあったブラッド。その理由と今後取り組んでいきたいことについて問われ、「僕は自分が出来る限り、俳優業を続けたいと思っている。プロデュース業も俳優業も、自分が心惹かれるものには挑戦していくつもりだ」と語り、会場を沸かせた。

また、没入感のある宇宙空間の演出に関して、製作者側としてどのように工夫をしたのか。「あまりCGに頼らず、実際に撮りたいと思ったんだ。現実撮影と最低限のCGを組み合わせた。そのおかげで臨場感ある体感的な真実味のあるものになったんだ」

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「この映画は『オデュッセイア』のように、自分を探す旅。宇宙が人間の心を表しているような。ロイは、太陽系の遠いところまで行って、これまで押し殺してきた葛藤を持った自分と対面することになる。自分と向き合う物語を描くうえでピッタリだと思ったよ。一人の男の繊細な物語を演じることは難しかった」と語った。

劇中では、心理検査のシーンある。今その検査すると、「時差ボケで、空腹...。でもまだ寝ない。なぜなら、東京の街をみたいから」と自己分析した。

特別ゲストとして、会場となった日本科学未来館館長もある毛利衛と山崎直子の宇宙飛行士が登壇した。ブラッドは「本物ですよ!」と興奮した様子で、本物の宇宙飛行士の二人に質問をする。

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「地球は劇中では"青いビー玉"と表現しているのですが、実際どんな印象を持ちましたか?」

毛利は「1992年の9月12日に、私は初めて宇宙に行きました。そんな記念すべき日にブラッドさんに会えて嬉しいです」と喜びを表しながら、「宇宙からみた地球は誰が見ても驚くほど美しい。それを世界に届けたいと思い、私は今この仕事を続けています」と地球の美しさ語る。一方、山崎は初めて宇宙から地球を眺めた感想を述べた。「地球自身が生きているように感じました。宇宙はどこか懐かしく、故郷を訪ねているような気持ちになるんです」

「もう一問いいですか? もう一度(宇宙に)行きたいですか?」

山崎は「はい、また戻りたいです」、毛利は「今度は違うことところに行きたいです。月ではなく、火星に行きたいです」と答え、ブラッドは「ありがとうございます」と二人に感謝し、固い握手を交わした。

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『アド・アストラ』は、9月20日(金)より全国公開。

Photo:

ブラッド・ピット『アド・アストラ』記者会見
(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation
配給:20世紀フォックス映画