『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』監督、ファンのバッシングで傑作ミステリー映画『ナイブズ・アウト』が生まれた!?

エピソード8にあたる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で監督を務めたライアン・ジョンソンが、ファンからバッシングを受けたことで傑作ミステリー映画『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』が生まれたと明かしているという。米Deadlineが報じている。

2017年に公開された『最後のジェダイ』の仕上がりに満足がいかなかったことを理由に、ジョンソン監督はSNSでファンから辛辣なバッシングを受けただけでなく、同作をシリーズの正史から外すようファンがネットでキャンペーンを展開し、かなりの試練を強いられていた。

【関連記事】『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督を直撃インタビュー

しかし、そんな苦境をバネに新作映画が誕生したと次のように語っている。「最近Twitterを利用している人なら誰でも、荒らしがかなり酷いことを経験しているだろうが良い面もあるんだ。だから、まだ人々がTwitterを使っているんだろうね。『ナイブズ・アウト』も、そのオンライン・カルチャーに恩恵を受けている。『スター・ウォーズ』映画を作ろうが料理番組を作ろうが、その作品についてユーザーは野次を投げかけるものだ。だから、みんなが笑えるように映画にしてしまおうって感じだったんだよ」と、自身が経験した苦い体験が映画の下敷きになったとコメントしていた。

『ナイブズ・アウト』は、世界的ミステリー作家が85歳を迎えた翌日に遺体で発見され、事件の調査依頼を受けた名探偵ブノワ・ブランが誕生日パーティーに参加していた容疑者を調べ始め、事件の真相に迫っていく様が描かれる。

ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの作品にインスパイアされたという本作は現代が舞台になっているため、ジョンソン監督は一般的に人々が使用するテクノロジーやSNSを投入するだけでなく、それらを使用する"いかにも2019年にいそうなキャラクター"を描くことにフォーカスしたとも語っていた。

『007』シリーズのジェームズ・ボンド役でおなじみのダニエル・クレイグがブノワ役を演じ、一番最初に映画への出演を決めたとのこと。その他にはマーベル映画『アベンジャーズ』シリーズのキャプテン・アメリカ役で知られるクリス・エヴァンス、『ハロウィン』シリーズに出演し"ホラーの女王"の異名を誇るジェイミー・リー・カーティス、『マイアミ・バイス』に主演していたドン・ジョンソン、Netflixの問題作『13の理由』のキャサリン・ラングフォード、Netflixの実録犯罪ドラマ『アンビリーバブル たった1つの真実』で女刑事を演じたトニ・コレット、『13の理由』のハンナ・ベイカー役キャサリン・ラングフォードらが顔を揃える超豪華なキャスティングも話題となっている。

以前から引き続き、『スター・ウォーズ』の新トリロジーにも取り組んでいるというジョンソン監督が手掛ける『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』は、日本では2020年1月31日(金)にTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』ワールドプレミアにて(2019年9月のトロント国際映画祭)© Lionel Hahn/Lionsgate