2020年1月10日(金)より公開されるエル・ファニング(『マレフィセント』)主演映画『ティーンスピリット』。同作は、アカデミー賞6部門を獲得したミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』のスタッフが再結集したことでも話題だが、彼ら以外の裏方も見逃せない顔ぶれが集う。今回はそんなスタッフについてご紹介しよう。
本作では、先日公開された特別映像が示すように主演のエルが自ら歌っている点も見どころの一つだが、そんな彼女が撮影前に行った3カ月におよぶボイストレーニングで講師を務めたのが、『ラ・ラ・ランド』でエグゼクティブ音楽プロデューサーを務めたマリウス・デ・ヴリーズ。当時の様子を監督のマックス・ミンゲラはこう回想する。「この作品の作曲家と音楽プロデューサーを担当するマリウス・デ・ヴリーズは僕のヒーローだから、僕自身にとってもエルにとっても格別な経験になった。マリウスとエルはいい信頼関係を築けていて、互いを尊重しているから、それが劇中のヴラドとヴァイオレットの関係にも滲み出ているよ。マリウスとエルの間に強固で親密な関係があったからこそ、あのような芝居が引き出せたのだと思う。他の作品には見られないような師弟関係を描けている」と、エル演じるヴァイオレットと、彼女のマネージャーであり師となる元オペラ歌手のヴラドとの関係を引き合いに出しながら語っている。
ちなみにデ・ヴリーズは本作で、ケイティ・ペリーやアリアナ・グランデ、カーリー・レイ・ジェプセンといった人気アーティストの楽曲のアレンジも手掛ける。また、同じく『ラ・ラ・ランド』のスタッフだったフレッド・バーガーも本作に参加している。
注目スタッフのもう一人は、今回初めて製作総指揮を務めたジェイミー・ベル。タロン・エガートン主演映画『ロケットマン』でエルトン・ジョンの親友バーニー・トーピンを演じた彼がそもそも俳優になったのは、約2000人が参加したオーディションを経て主役の座を射止めた2000年の『リトル・ダンサー』がきっかけだった。ジェイミーにとっての初プロデュース作品が、自身のキャリアを彷彿とさせるような、オーディション番組で勝ち上がり、歌手になる夢をつかむ主人公ヴァイオレットというストーリーなのは興味深い。
そして注目スタッフの最後の一人は、これが長編監督デビューとなるマックス・ミンゲラ(『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』)。本作の舞台となるワイト島は、彼の父親である今は亡き有名監督アンソニー・ミンゲラ(『イングリッシュ・ペイシェント』『リプリー』)が幼少期を過ごした地であり、自身の家族への思いを重ねた物語でもある。そんなマックス・ミンゲラは主演のエルとの恋の噂も...! エルは彼よりも13歳下だが、監督はその才能に感心したという。「初めて会った時から明らかだったが、エルは脚本を深く理解していて、どのように膨らませていけばいいかちゃんと分かっていた。彼女の女優としての才能は疑う余地もないが、同時に熟練のプロでもある。どっちも重要な要素だ。大変な撮影だったが、エルはいつも準備に怠りなく、期待以上の取り組みを見せてくれた」
マックス・ミンゲラがミューズのエルをどのように映し出したのかも注目の『ティーンスピリット』は、2020年1月10日(金)より全国公開。また、本作のオリジナルグッズが当たるプレゼントキャンペーンを1月15日(水)まで実施中なので、そちらもぜひチェックしてみてほしい。(海外ドラマNAVI)
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『ティーンスピリット』
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