『ダ・ヴィンチ・コード』『フォレスト・ ガンプ/一期一会』『ハドソン川の奇跡』など数々のヒット作で知られるトム・ハンクス。そんな彼の最新映画『グレイハウンド』が、先日Apple TV+で配信されて新記録を更新したと、米Deadlineが報じている。
この『グレイハウンド』はトムが主演と脚本を担当した戦争映画で、もともとは6月19日(金)より全米の劇場で公開される予定だったが、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で配給権がソニーからAppleへ移っていた。Apple TV+に近い情報源によれば、7月10日(金)より100カ国以上で配信されている本作は、配信最初の週末で同サービス史上最多の視聴者数を獲得したという。2019年11月にローンチした同サービスにおけるそれまでの最高記録は、4月より配信中のクリス・エヴァンス主演ドラマ『ジェイコブを守るため』だったようだ。『グレイハウンド』が獲得した正確な視聴者数は明かされていないが、当初の劇場公開に引けを取らない数字であり、同作を視聴した人たちのうち30%は今回初めて同サービスを利用したと言われる。
イギリスの小説家セシル・スコット・フォレスターによる「駆逐隊キーリング」を原作とする『グレイハウンド』は、第二次世界大戦中の大西洋を舞台に、アメリカ海軍の護送船団とドイツ海軍潜水艦Uボートの戦いを描いたもの。トムは、駆逐隊キーリングのクラウス艦長を演じている。海軍のベテランだが艦長を務めるのは初めての彼は、大西洋での危険な海域で何千人もの兵士と補給物資を運ぶ37隻の船団を保護するという任務を負う。艦上戦闘機なしで5日間、艦長が率いる3隻の護衛艦のみという小さな部隊は、ドイツのUボートと戦い、危険な海域を進んでいく。フォレスターは歴史ドラマ『ホーンブロワー』シリーズの作者としても知られる。
監督は、『サイモン・バーチ』や『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』の記念すべきシリーズ第1話で撮影監督を務めたアーロン・シュナイダー。共演は、『アイリッシュマン』のスティーヴン・グレアム、『Marvel デアデビル』のロブ・モーガン、『CSI:科学捜査班』のエリザベス・シューなど。
動画配信サービスでも映画並みの大ヒットを記録している『グレイハウンド』の流れは以降も続くかもしれない。Apple TV+では今後も、マーティン・スコセッシ監督映画『Killers of the Flower Moon(原題)』やウィル・スミス主演映画『Emancipation(原題)』が待機している。(海外ドラマNAVI)
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『グレイハウンド』(米DeadlineのTwitterより)