『アイアンマン』に続け!『Dr.HOUSE』俳優がマーベル新作映画の監督に

大ヒット医療ドラマ『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』のレミー・ハドリー役で知られ、『her/世界でひとつの彼女』『リチャード・ジュエル』といった映画にも出演する女優オリヴィア・ワイルドが、マーベル新作映画の監督に抜擢されることが明らかになった。米Varietyが報じている。

2019年の『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』で映画監督デビューを果たしていたオリヴィアが今回、女性を中心としたタイトル未定のマーベル映画のプロジェクトを製作、そして監督するために、ソニー・ピクチャーズと契約を結んだと情報筋は述べている。

ソニーとマーベルの関係者はこのプロジェクトについて現時点ではノーコメントだが、ソニーがスパイダーウーマンを主役にした映画を製作するのではないかという憶測がここ数ヵ月飛び交っていた。

スパイダーウーマンとはマーベル・コミックスで1970年代に生まれたキャラクターで、初代のジェシカ・ドリューを皮切りに、メアリー・ジェーン・ワトソンやグウェン・ステイシーが扮してきた。"スパイダー・グウェン"バージョンは、最近ではアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』に登場し、その際はヘイリー・スタインフェルド(『ディキンスン 若き女性詩人の憂鬱』)が声を担当している。

この新作マーベル映画では、『ブックスマート』でオリヴィアと組んだ脚本家ケイティ・シルバーマンが執筆し、エイミー・パスカル(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)やレイチェル・オコナー(『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』)が製作総指揮を務める。

オリヴィアは2011年の短編コメディ『Free Hugs(原題)』で初めてメガホンを取り、2016年には人気バンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Dark Necessities」のPVも担当。初の劇場用映画『ブックスマート』がゴールデン・グローブ賞の助演女優賞、英国アカデミー賞(BAFTA賞)の脚本賞にノミネートされるなど高い評価を獲得していた。さらに、フローレンス・ピュー(『ブラック・ウィドウ』)、クリス・パイン(『ワンダーウーマン』)、シャイア・ラブーフ(『トランスフォーマー』)、ダコタ・ジョンソン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』)共演のサイコスリラー映画『Don"t Worry, Darling(原題)』(2021年公開予定)で監督を務めることがすでに決まっている。

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もともと俳優出身でマーベル作品を監督した人というと、マーベル・シネマティック・ユニバース1作目の『アイアンマン』をヒットさせたジョン・ファヴローが挙げられる。彼も『アイアンマン』以前に監督を務めた劇場用映画はわずか3本(『Made(原題)』『エルフ ~サンタの国からやってきた~』『ザスーラ』)だったが、『アイアンマン』を世界的な成功に導き、その後のMCUの道筋を作り上げた。まだ若手監督ながら評価されているオリヴィアも先輩に続けるだろうか。

ちなみに今年5月には、ドラマ界のベテラン監督であるS・J・クラークソン(『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』)が、ソニー初の女性が主人公となるマーベル映画を製作するために契約を結んだと報じられていた。そちらは、蜘蛛がモチーフのマダム・ウェブというキャラクターを元にした作品になると見られている。(海外ドラマNAVI)

Photo:

『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』
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『アイアンマン2』を演出するジョン・ファヴロー監督(中央)
(C)FAMOUS