賞レースを席巻中の『ベイビーティース』、手掛けるのは『キリング・イヴ』の新鋭⼥性監督!

美しく冷酷な暗殺者と優秀な捜査官とのスリリングな攻防を描いた⼈気ドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』。本作のシーズン3でメガホンを執ったシャノン・マーフィが、⻑編映画デビュー作となる『ベイビーティース』が、2月19日(金)より公開となる。

本作は、2020年度のオーストラリア・アカデミー賞(AACTA賞)で作品賞、監督賞、ほか演技賞含む9部門を受賞。アカデミー賞の前哨戦の一つでもある英国インディペンデント映画賞の最優秀国際映画賞に『ノマドランド』などと並んでノミネートされる注目作品だ。

『ベイビーティース』あらすじ

病を抱える16歳のミラ(エリザ・スカンレン『KIZU-傷-』)は、孤独な不良⻘年モーゼス(トビー・ウォレス『ザ・ソサエティ』)と出会い恋に落ちる。ミラの初めての恋を両親は⼼配し猛反対するが、ミラは怖いもの知らずで⾃分を特別扱いせずに接してくれるモーゼスに惹かれ、彼との刺激的でカラフルに色づいた日々を駆け抜けていくが――。

『ベイビーティース』の監督とは

⾹港、シンガポール、アフリカ、オーストラリアなどの国々で育ったシャノンは、オーストラリア国⽴演劇学院を卒業し、様々な舞台の演出を経験した。その後は映像の世界に進出すべくフィルムスクールに入学。卒業制作映画『Kharisma(原題)』は、カンヌ、トロント、ベルリン国際映画祭を含む数多くの映画祭で上映され、⾼い評価を得た。それをきっかけにTVドラマの世界に活躍の場を広げ、オーストラリアの⼤ヒット・ドラマシリーズ『クリーバー・グリーン︓型破りな弁護士』や『SISTERS/シスターズ』などの監督も担当。昨年には『キリング・イヴ』シーズン3のエピソード監督に⼤抜擢された。また、今後も米Starzの人気犯罪サスペンスドラマ『POWER/パワー』のエピソード監督を務める予定で、海外ドラマの世界でも更なる活躍が期待されている。

そして『ベイビーティース』は、シャノンの⻑編映画デビュー作にも関わらず、世界中で⾼い評価を獲得し、米Variety誌の「注⽬すべき10人の監督」に選出。本作ついてシャノンは、「いちばん強調したいのは、本作がいのちを謳歌している点。観客はミラの独特の世界に惹きこまれるだろう。かなりの確率で人生が色鮮やかに輝き、魂が救われる世界だ」と、前衛的な世界観について語っている。また、「厳しい予算とスケジュールのなかでも、喜劇と悲劇との微妙な組み合わせを実現させることに役立った」とTVドラマの監督として積んだ経験が本作にも活かされたことを明かしている。

『ベイビーティース』は2月19日(金)より新宿武蔵野館、渋⾕ホワイトシネクイントほか全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

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『ベイビーティース』© 2019 Whitefalk Films Pty Ltd, Spectrum Films, Create NSW and Screen Australia